いやあれモグラじゃないでしょ?
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ったらしい。村に出てきた巨大モグラが穴を掘りまくったせいで地下水に当たり、村を浸水しているのだとか。だから巨大モグラを退治して、村を元通りにしてほしいというのが、今回の依頼らしい。
「話はわかった。そういうことなら、我々も手を貸してやろう」
「ただし、報酬の分け前はいただくがな」
事情を聞いたエルザさんとグレイさんはナツさんたちに協力することで一致したらしい。もちろん俺たちも手伝うけどね。
「やった!!エルザたちがいてくれればモグラに勝てるよ!!」
「だから、あれって本当にモグラなの?」
「さぁな」
俺たちが手を貸すというとハッピーは大喜びし、ルーシィさんは自分たちを泥まみれにした相手の正体に疑問を持っているようだった。
「そっちは仕事の帰りか?」
「はい!!泊まりがけで山賊退治にいってたんです」
「軽く蹴散らしてきましたよ!!」
ナツさんの問いにウェンディと俺が答える。てかあれ本当に山賊だったのかな?ただのヤンキーぶってる兄ちゃんたちのようにも見えたぞ?
「それに比べてお前はモグラに苦戦中か。大魔闘演武優勝ギルドの名が泣くぞ」
「うっせー!!グダグダ言うなら帰れ!!」
「手伝ってやるってのにそんな言い方あるか!!」
「俺が頼んだわけじゃねぇ!!」
例によってケンカを始めてしまいそうな二人の青年。だが、エルザさんが一睨みすると、彼らはそれに怖じ気づき、静かになるのだった。
「でも、地面がこんなにドロドロだと、そのモグラがどこにいるのかわかりませんね」
ウェンディの言う通り、地面はドロドロで何も見えない状態。とてもじゃないがこの中から何かを敵を見つけるのなんてできるわけがない。普通の人ならね。
「任せて!!こういうのは俺の得意分野だから!!」
敵がどこにいるのかわからないならそれを探り当てる能力を使えばいい。俺の目はいかなるものでも見通すことができる。例えこれだけ濁っている泥の中のものであろうと、それを探すことなど造作もない!!
「モグラモグラ・・・」
建物を中心としてターゲットである巨大モグラを探す俺。すると、何やら巨大生物を発見する。
「おっ!?」
「見つけたの?」
ウェンディが俺が何かに気付いたのことにいち早く反応してそばにやってくる。俺はその巨大生物をよりよく見てみる。だが、隅々まで見てみるとあることに気付いた。
「いやあれモグラじゃないでしょ?」
恐らく・・・俺が今見ているものが今回の依頼の対象であることは間違いない。だけど、なんか違うような気がする。モグラがどんなものか見たことがないからわからないけど、あれは本当にモグラなのだろうか?
「何でもいい!!どこにいんだ!?」
「あそこです!!」
そう言って俺がモグラ
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