いやあれモグラじゃないでしょ?
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次の日の朝・・・
「どうしたんですか?グレイさん」
「いや・・・なんでもねぇ」
今日はギルドに帰ることになっていたので、朝食を食べるとすぐに馬車の停留所まで徒歩で向かうことになった。それはいいのだが、なぜかグレイさんがアクビを連発しており、眠そうなのである。何があったのか聞いても答えてくれないし、何があったのかな?
「ここから一番近い停留所はどこなんですか?」
「ドロマーズの村にある停留所だな」
前を歩くウェンディとエルザさんが馬車の停留所の場所についての話をしている。
「ね〜、昨日から聞きたかったんだけどさ〜」
「ドロマーズの村って何なの?」
彼女たちの後ろを歩いていたセシリーとシャルルが質問をぶつける。俺も気になってたんだよな。聞いたことない村の名前だし。
「ドロマーズの村は周囲を自然に囲まれた村でな。農作業が盛んだと聞いたことがある」
今俺たちが歩いているのは森の中。周囲を見回してみても全然都会って感じはしないし、まさしく自然!!って感じのところである。ドロマーズの村もきっとこんな感じなのだろうか。
「ここがドロマーズの村だ。停留所までもう少しだぞ」
エルザさんがそう言い俺たちは村を見る。すると、そこには目を疑う光景が広がっていた。なぜならそこは村というより、ドロ沼といった感じだったのだから。
「な・・・何コレ!?」
「村・・・なんですか?」
俺とウェンディがその光景を見て足を止める。グレイさんたちも同じように足を止め、村の方を見下ろしている。
「ん?あれは・・・」
すると、エルザさんが何かに気付いた。そこにいたのはドロまみれになっている男の人と女の人と一匹の猫。
「ナツ!!ルーシィ!!ハッピー!!」
それは俺たちと同じギルドに所属する、ナツさんたちだった。
「皆さ〜ん!!どうしたんですか?」
「そんなところでドロコ遊びか?」
「また何か壊したんですか?」
なぜ彼らが泥まみれになっているのかさっぱり理解できない。またナツさんが何かして村をこんな風にしたのかとも思ったけど、さすがのナツさんでもここまではできないだろう。レオンとかならできそうだけど。
「みんな!!」
ハッピーに持ち上げられているルーシィさんは俺たちを見て嬉しそうな表情をする。一体何があったのか聞くために、俺たちは彼らの元まで降りていくことにした。
地下水が湧き出ており、それが地面を溶かして泥沼と化している村。俺たちはその中にある一件の屋根の上で、ナツさんたちから話を聞いている。
「―――ということなのよ」
「なるほど」
簡単に説明すると、これはギルドに来た依頼だ
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