33.結婚は一人では出来ない。でも三人とも出来ない。儘ならない。
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<サラボナ−ルドマン邸>
フローラSIDE
私は気が付くとゲストハウスのビアンカさんの所に来ていた。
何をしていいのか分からない…でも、何かしないとリュカが行っちゃう…
だから私は…だから…
「あの…フローラさん…さっきは強く言いずぎてごめんなさい…」
謝らないで!
私は貴女には負けない…
「私はリュカの事が大好きです!絶対貴女には負けません!絶対!!」
私は最低だ…自分の言いたい事を言うだけ言うと、彼女の前から逃げ出す様に立ち去った。
私はデボラ姉さんに会えないでいる。
今会うと、大好きなデボラ姉さんを嫌いになってしまう気がする…
なんと自分勝手なんだろう…でも、リュカの事を考えると自分が自分じゃなくなる…
私はリュカと結婚する為ならどんな事でもする!
色仕掛けでも…
以前、姉さんに貰ったシースルーのネグリジェを着ている。
下着は穿いていない…
鏡の前で自分の姿を見てみる…恥ずかしくて死にそうだ…でも…
リュカは今、デボラ姉さんの部屋にいる。
声が聞こえてくる…
一方的に姉さんが怒鳴っている様だ…
私の部屋にも必ず来る。
そうしたら私はベットで寝たふりをする…この格好で…布団も御座なりに…
そうすればリュカは…エッチなリュカの事だから、私を襲うはず。
私はリュカと結婚する為なら最低な女になる。
(コンコン)
来た!リュカだ!
「フローラ?入るよ?」
リュカが入ってきた!
どうしよう!
心臓がドキドキしてリュカに聞こえてしまう…
「あれぇ?寝てるのぉぉぉぉぉ!すげー格好だな!オッパイ丸見えじゃん!」
ヤダ…恥ずかしいからあまり言わないで!!
「話をしようと思ったけど…」
リュカが私に近づく気配がする。
ついにリュカと…私、リュカと…
(スッ)
え!?
「風邪引くよ…」
私の身体に布団がかけられる。
リュカがドアに向かう気配がする。
(バタン)
ドアが閉まる音が聞こえた…
私はそっと目を開ける。
そこにはリュカが…………………
フローラSIDE END
<サラボナ−ルドマン邸−ゲストハウス>
ビアンカSIDE
はぁ〜何でこんな事になったのかしら?
私はテラスで手摺りに頬杖を付き後悔している。
もっと早く帰ればよかった…屋敷には入るべきではなかったのに…リュカが手を握って離してくれなかった…
いえ…リュカのせいではないわ。
私も離れたくなかった…だから…
でも、リュカはフローラさんと結婚すべきなのよ!
あのデボラじゃなく!
そのデボラがここまで聞こえてくる声で喚いてる。
さっきリュカが屋敷へ入っていったから、リュカに何か言っているのだろう。
さすがのリュカもあの女だけは選ばないだろう。
胸は私
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