機動戦艦ナデシコ
1270話
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に、本人も結構乗り気だったわよ?」
「また、意外な」
てっきりミロンガ改の為に乗ってきたと思っていたんだが……いや、それは間違いないんだろうが、副操舵士としてナデシコに来た以上、きちんと副操舵士としての役目を果たそうといったところか。
委員長的な真面目さを持っているエリナだと考えれば、そうなっても不思議じゃないか。
「それでも、いいのか?」
「大丈夫よ。ルリルリが一緒にいるから。それにいざとなればオモイカネがサポートするし」
オモイカネか。艦を制御するAIとしてはかなり優秀なんだろうな。
もしシャドウミラーで同じようなAIを使えるようになれば、シロガネやニヴルヘイムももっと少人数で操れるようになるだろうし、エルフの使うアークエンジェル級なんかにも使えれば面白そうな事になる。
無人機の運用艦は……どうだろうな。
「ねぇ、私達これからどうなると思う? 連合軍が本当にアクセルの機体を諦めてくれるといいんだけど……」
物憂げに紅茶を口に運ぶハルカの言葉に、俺は首を横に振る。
「無理だろうな。いや、それどころかナデシコがチューリップを一撃で倒したのを見たんだ。ミロンガ改だけじゃなくてナデシコも欲しがってくると思うぞ」
「……マジ?」
「ああ。そもそも、今の連合軍は木星蜥蜴に対して有効な戦力がないんだろ? ナデシコの同型艦をネルガルに頼んでもいいだろうけど、戦艦を一隻作るのにどれくらい掛かるのかを考えると、今はナデシコとミロンガ改を接収しようとするだろうな」
「けど、それだとネルガルとの関係が悪くならない? ナデシコを強引に接収しても、結局得られるのはナデシコだけでしょ? まぁ、今回の場合はミロンガ改もあるけど。それなら、ナデシコ級を十隻、二十隻、三十隻って感じでネルガルに注文した方がいいんじゃない? 関係が悪くなると、その依頼を断られると思うんだけど」
はい、とサンドイッチの皿を俺の方に渡すハルカ。
ありがたく受け取り、ツナサンドへと手を伸ばす。
「そうでもないだろ。幾らネルガルが大企業でも、連合軍と比べるとどうしても力は劣る。幾らでも言う事を聞かせる方法はあるだろうな。……その辺は社長秘書をしていたハルカも分かりやすいんじゃないのか?」
「まぁ、そうね。軍があんな無茶な真似をするとは思わなかったけど」
どのみち連合軍がミロンガ改を入手したとしても、使いこなすのはまず無理だろうけどな。
ミロンガ改は、その運動性や機動性の高さの代償を、全てパイロットに向ける。
具体的に言えば、テスラ・ドライブやエナジーウィングで移動する際のGだ。
俺だから……混沌精霊で物理的な法則から解き放たれている俺だからこそ、ミロンガ改をああいう風に自由自在に操る事が出来ている。
もし普通の
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