機動戦艦ナデシコ
1270話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
多い。
そうなると、テンカワが原作とは考えが変わってしまう可能性もある。
……まぁ、原作を覚えてない以上、その辺が代わっても俺には大して意味はないんだろうが。
食堂の入り口にある食券売り場でカツサンドとイチゴクレープの食券を買って注文を済ませると、どこに座るのかを見回す。
とは言っても、今の食堂で俺の知り合いはハルカくらいだ。
一人で食うか、ハルカと食うか。……さて、どうするか。
そう迷ったんだが、ハルカの方へと視線を向けると何人もの男が話し掛けるチャンスを伺っているように見える。
いや、無理もないんだけどな。ハルカは見ての通り大人っぽい美人だ。
同じ美人という意味ではエリナや艦長もいるが、エリナはネルガルの会長秘書という立場で基本的にこの艦に乗っている者の中でも殆どの者より立場は上だ。実質的には最高権力者に近い。
更に顔付きを見れば分かる通り、性格もきつい。
そんな女をナンパして、成功するならともかく、失敗しようものなら確実に酷い目に遭うだろう。
艦長はと言えば、美人なのは間違いないが、そもそも艦長の目にはテンカワしか入っていない。
正確には異性としては、という注釈が付くが。
見るからにテンカワ好き好きという雰囲気を放っている艦長を口説けるような奴がいたら、そいつはかなりの猛者だろう。
メグミやホウメイガールズと呼ばれているらしいのもいるが、ハルカの大人の魅力には敵わないらしい。
ま、その辺は個人の趣味だ。
中にはルリを口説こうなんて考える存在すらいるかもしれないが。
……ナデシコに乗ってるメンバーの変人度を考えると、必ずしもないとは言えないんだよな。
ともあれ、美人でフリー。しかも服装も改造されていて露出度が高いとなれば、ハルカが狙われるのも無理はないだろう。
もっとも本人はこの空気がどことなく居心地が悪そうにしているようにも見える。
そんな風にどうするべきか考えていると、俺の視線を感じ取った訳でもないだろうが、ハルカの方が俺を見つける。
「あ、アクセルいたんだ。こっちこっち!」
俺に向かって大きく手を振り、自分の方に来いと呼び掛ける。
瞬間、ハルカに声を掛けるべくタイミングを図っていた男達から厳しい視線が……
ま、しょうがないか。
元々他人の視線を気にしない――していれば恋人が9人や11人も作れない――俺は、そのままハルカの席へと向かう。
「今日は活躍だったわね」
「ま、特別に雇われてるんだし、このくらいはな。……にしても、ここにいてもいいのか? ナデシコは動いてるみたいだけど」
「いいのよ。今はエリナが動かしてるから」
「……いいのか? 会長秘書なんだろ?」
「いいのよ。会長秘書でも、ナデシコには副操舵士として乗ってるんだから。それ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ