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第四次聖杯戦争を良い感じに狂気の妹コンビがぶっ壊してくれるそうです
第一話:ランスロットはきゅっとしてドカーンされたようです
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し今は先ず。
「……貴様は、バーサーカーか?」
「んー?何よお爺さん。私にはフランドール・スカーレットっていうちゃんとした名前があるの。バーサーカーだなんて、野蛮丸出しの名前で呼ばないで」
少女は不満そうに口を尖らせると、目の前に膝をついた雁夜へと問い掛けた。
「ん、まあ何となく分かるけど、一応聞いておくわ。おじさん、貴方が私のマスターって事で良いのかしら?」
少女が屈み込み、雁夜の顔を覗き込む。雁夜の顔は血濡れた瞳でフランを見つめた雁夜は、辛うじて首を縦に振った。
「そ。じゃあまあ分かってると思うけれど、決まりだし言っておくわ。非っ常に不愉快ではあるけれど、まあ暴れられるなら良いでしょ。──サーヴァント、バーサーカー。フランドール・スカーレット。召喚に応じ参上したわ。よろしくね?マスター」
少女はニッコリと笑うと、立ち上がってスカートの裾を払う。黒い棒を手から消すと、雁夜の体を持ち上げて部屋から出て行こうとする。
「待て、バーサーカー」
「うるさい」
制止の声を掛けた臓硯を、少女は手の一振りで消し飛ばす。
余波が地下室の石畳を粉々にし、大掛かりの壁を完膚無きまでに破壊する。
臓硯の肉体は無数の血肉へと引き裂かれ、最早原型すら留めてはいない。
「私はその名で呼ぶなと言ったのよ。不快だわ」
臓硯が居た筈の場所を睨み付け、フランは扉へと向き直る。意識を失ったのか、雁夜は既に目を閉ざした様だった。
「んー……取り敢えずこんなのでもマスターなんだし、どっかに運ばないとダメねぇ」
可愛らしい仕草で唇を抑えた少女は、さも当然の様に鋼鉄の扉を蹴り破る。
超硬質の金属板には簡単に大穴が開き、その先の廊下すら余波でボロボロに崩れている。
穴から抜け出た少女は自らのマスターを抱え直し、翼膜すら無い翼を羽ばたかせて階段を登って行った。
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