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暁の舞R
プレスト城
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手が大きくなっていく。
俺たちがホールを確認すると、そこには沢山の人達が集まっていた。

螺旋階段を降りきった俺たちに品の良い女性が声を掛けてきた。

「この度はようこそプレスト城へ。貴方達がマリアの友達ね?」

「もしかして貴方様が女王陛下でしょうか?」

「ええ。(わたくし)がエリザベス・ユーファ・プレストですわ。赤虎くんと渚ちゃんね?マリアの友達に会えて嬉しいわ」

「こちらこそお会い出来て光栄です、エリザベス女王陛下」

「今日は楽しんで行ってね?アーロン!彼らにも護衛を…」

「はっ!護衛隊、マキシとロイ!マリアンヌ様のご友人の護衛に付け!」

「「はっ!!」」

アーロンという髭を生やした筋肉質の男性が指示すると
俺にマキシという青髪の男性。渚にはロイという緑髪の眼鏡の男性が付いた。

しかし、あのアーロンという人。
とんでもないオーラを纏っているようだ。

「アーロンね…」

どこかで聞いたことあるような、ないような。
そんな気持ちでいると、護衛のマキシが俺に話し掛けた。

「あんた18なんだよな!?」

「ああ。そうだけど?」

「なら、俺とはタメだな!俺はマキシ・クーリッジ!宜しくな!」

「同い年なのか…!俺は赤虎だ、宜しく!」

俺がマキシと話していると、隣の渚とロイの姿が目に映る。

「………………」

「……………………」

「「……………………………」」

そんな沈黙した2人を見た俺が、マキシに話し掛けようとすると
俺が今から聞こうとしたことを、教えてくれた。

「ああ、なんで無言何だろう?って思ったんでしょ。仕方ないさ、ロイの奴は女性が嫌いって言う訳じゃないけど、何故か遠ざけてて、必要以外女性とは話そうとはしないんだ」

「そうなのか。彼もいろいろ抱えてるんだな」

「まあそんなことより!今日は楽しめよ、俺が赤虎のこと守ってやるからよ!」

「それは頼もしいな、護衛は頼んだぜマキシ」

「おうよ!」

会話を終えた俺たちにマリアが近づいて来て話し掛ける。

「そろそろ踊り始まるわよ、赤虎、渚こっちに来て」

「わかった、行こう渚」

「うん!」

俺たちはそのままマリアに続き、奥に入って行った。
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