第三十四話 同盟
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ッキで酒を煽っており、緊張感の欠片もなかった。
一方のセイバーも、箸を止めずに食事を続けているのだが、此方は一応聞く気が有るようで、食事のペースも落ちている。
そんな彼らを無視して、フィリアは口を開いた。
「単刀直入に言うわ、キリト。私達と手を組まない?」
「手を組む…?共闘しようってことか?」
「そう、共闘。まあ、同盟って言った方が良いかもしれないけど」
キリトは食べ掛けのサンドイッチを口に押し込み、水で流しこむ。
そして、横に座るアスナとセイバーへ目を向ける。
アスナはキリトの顔を見て軽くうなずき、セイバーは箸を止めて目を瞑っていた。
どうやら二人には先に話していたらしい。
無論、後ろのアーチャーにも伝わっているであろう。
「何でそんな話をいきなりするんだ?」
「三人とはすでに話をしていたんだけど、もう一度説明するわ」
軽く息を吐くと、フィリアはキリトを見つめながら話し始めた。
「私とライダーは、監督役からの依頼にあったキャスターの討伐を行っていた。監督役が位置情報を開示してくれたおかげで、最初の方は探すのに苦労はしなかったけど、何のカラクリか、突然位置情報が複数現れるようになってしまった」
「おそらくキャスターが何かしでかしたな。腐っても魔術師の英霊。抜かりは無いと言うことか」
フィリアの説明にアーチャーが補足を付け足す。
キャスターは自らの居場所が分からなくなるようにするため、何らかの手段で位置情報を複数個所に出るようにしたのだ。
「私達もその位置情報を虱潰しで探していたの。そうしたら……」
「俺達を見つけた…。ってことになるのか」
「まあ、ざっくりと細かい所を省けばそう言う事」
キリトが納得したように頷く。
だが、一つ疑問に思った。
「なぁ、フィリア達はキャスターを探してたんだろ。じゃあなんで、キャスターのいないあの場所に居たんだ?」
考えてみれば妙な事であった。
キャスターがいないのに、彼女達が何故ピンポイントに自分達の所へ来たのか。
そんな偶然が有るのか。
やや疑問に感じた。
「……確かにあの場にキャスターは居なかった。でも、キャスターに関係のある奴があの場所には居たのよ」
「キャスターと関係のある奴?」
キリトは思い出す。
あの場所に居たのは、自分とセイバー。
そしてアスナ、アーチャー。
後はランサーに、Pohとバーサーカー。
「あそこにはキャスターのマスターがいた」
「なっ……!」
馬鹿な。
突然のフィリアの発言に、キリトは率直にそう思った。
そう感じるのも無理はない。
あの場所に居たプレイヤー達には、全員令呪があったがサーヴァントの数はプレイヤーの数とイコール。
他のプレイヤー達もすぐにそ
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