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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第63話 wolf
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飛ばされたりしてもすぐに復活して立ち上がるって、人間の体でそれはおかしいのではないかしら!?
と、そこで……
「どすこーーーい!!」
「「ぐわぁぁぁあああっ!?」」
お、お相撲取りが乱闘に突撃してきた!?
「ダ、"ダンプ"が現れたぞ!」
「に、逃げぎゃぁぁああ!?!?」
「くそうっ! 大学の相撲部はやはり伊達じゃないってか!?」
あ、あんな人まで半額のお弁当を求めてやってくるというの? しかも敵わないと皆逃げ出す始末。と、そんな彼に突撃していく2人!
「イッセー!」
「了解!」
突っ込んでいったのはイッセーと火織! そのままイッセーは"ダンプ"という名らしき彼に組み付き
「ふんがぁぁああっっ!!」
"ダンプ"の突撃を止めた!? そして
「ナイス、イッセー!」
高く飛び上がった火織が空中で一回転したかと思うと、そのまま強力なかかと落としを"ダンプ"の肩に見舞った!
「無念で……ごわす…………」
ズズゥゥンと地響きを上げ、白目をむいて倒れ込む"ダンプ"。その姿に
「"断頭台"……」
と誰かが呟いた。って火織、もしかして以前から頻繁にあんなことをしていたから"断頭台"なんて名付けられていたのかしら……?
「なるほど……」
とそこで、お兄様がつぶやいた。
「まさかこのような趣旨の催しがあるとは、まだまだ人間界も奥が深いね。実に面白そうではないか」
そしてそのまま……乱闘へと足を向けた!?
「お、お兄様!?」
私の声ににっこり笑顔で振り返るお兄様。けれどその足は止まることなく、ついには乱闘現場に足を踏み入れた。そしてそんなお兄様に突き刺さる数々の視線!
「おいおい兄ちゃん、ここはあんたみたいな奴が来る所じゃねぇぜ!」
「怪我しねぇうちにさっさと帰りな!」
乱闘を繰り広げていた彼らのうちの何人かがお兄さまに気付き、威嚇する。けれどお兄様は
「実は彼女たちの言う客には私も含まれていてね。任せきりというのも何だからこうして出てきたんだ。私も仲間に入れてくれるかい?」
と朗らかに話しかけた。そしてそれを聞いた彼らは一瞬顔を見合わせると
「そういうことなら!」
「くたばれやぁ!!」
お兄様に殴りかかった!! と思った瞬間……ドサッと彼らが宙を舞い、崩れ落ちた。一体何が……
「い、今のは空気投げ!?」
「馬鹿な!? あの二人が一瞬で!?」
「なにもんだあの兄ちゃん!?」
一瞬の静寂の後、辺りは騒然とした。というか、空気投げ? 彼らはお兄様が何をしたか見えていたというの? 悪魔の動体視力を持つ私でも何をしたか分からなかったというのに。
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