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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
ホワイトデー特別SS とある年のホワイトデー
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、まぁ予想外に喜んでくれてさ。だからまぁ何だ。昨日は練習付き合ってくれてありがとな」
そう言うと若干顔を赤らめつつクラスに戻る兵藤……と思いきやその兵藤の襟元がガシっと掴まれた!? た、確かこの娘が火織ちゃんの妹の龍巳さんよね? その龍巳さんは完全な無表情のままクラス内に兵藤を引きずって行った!
「ちょっ、龍巳!? どうしたんだよ!?」
「いいから来る」
「っていうかなんでそんな機嫌悪いんだ!? 俺何かした!?」
「いいから来る!」
「ちょっと待ってぇぇええっ!!」
そのままズルズルと引きずられていく兵藤。龍巳さんって確か常に無表情で感情が読めないって有名だったけど、兵藤は分かるんだ。そしてクラス内を覗いてみれば……
「……誰?」
「あいつらのことか? 片瀬と村山って言って同じ剣道部で」
「なんで?」
「いや今日ってホワイトデーだろ? それで」
「チョコ、もらった?」
「いやいやそうじゃなくて!」
「まさか……告白?」
「だから違ぇって! さっき桐生に渡したのと同じ理由だ! 練習に付き合ってもらったんだって!」
「……本当、藍華?」
「まぁ昨日一緒に味見したのは本当だけど……そのことで兵藤があの2人をどう見てるのかまでは分からないかなぁ〜?」
「ちょっ、桐生!? お前デタラメ言ってんじゃねぇよ!?」
「イッセー、説明」
「いや、だから……」
「「イッセー貴様どういうことだぁっ!!」」
「だぁっ!! めんどくさいから出てくんな松浜!!」
「「略すな!」」
「ん、黒歌お姉ちゃんと白音、連絡して来てもらう」
「ちょっ!? もう授業始まるんだから止せ龍巳! っていうか白音ちゃんは学校違うだろ!」
わーわーぎゃーぎゃーとうるさいクラス内。そしてそんな中藍華ちゃんが苦笑しつつこちらを見てきた。その手には私達と同じラッピングの袋が。
「そろそろ私達もクラス行こうか」
「そうだね」
賑やかなクラスをあとにして、私達のクラスに向かう。その際中、気になって1つだけクッキーをかじってみた。……悔しいけど昨日最後に食べたのよりさらに美味しい。
……何よ。火織ちゃんたちの気持ち、ちょっと分かっちゃったじゃない。
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