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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
ホワイトデー特別SS とある年のホワイトデー
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に白音ちゃんが火織と龍巳の両方から影響受けたって感じだな」
っていうか俺の影響で龍巳が腐女子になったんなら、俺もそういう趣味を持ってるってことになるわけで……うわぁ、考えたくねぇ。
「っていうかなんでこんな話になったんだ? 明日のお返しのこと考えてたはずなのに」
「あ、そういえばそうだったわね」
とりあえず未だに微妙な表情をしてる3人は放っておいて俺と桐生だけでも話を戻す。
「ところで兵藤、あんた予算はどのくらいあるわけ? ここって私達じゃなかなか手が出せないものばっかなんだけどさ」
「とりあえず今日は8万持ってきた」
「「「「8万!?」」」」
うわっ!? びっくりしたぁっ!! え、何?
「8万ってあんた、その金どうしたのよ?」
「どうしたって言われても、バイトなりで貯めてた金を持ってきただけだぞ? 今年は去年より少し多めに頑張ったから2万くらい予算増やせた」
「じゃあ去年も6万の予算があったわけか。一人あたり1万5千……あんた去年何渡したの?」
「あー、去年は結局1人6千円くらいのクッキーとチョコの詰め合わせと、残りでぬいぐるみだな。けどあれは失敗だった。結構大きめのぬいぐるみでさ、皆枕元に飾ってくれてるんだけど、あれ絶対寝るとき邪魔だよなって見るたびに思うんだよ。でも俺に気を使ってるのか1年経った今でもそのまま飾ってるし、やっぱ形に残るものはダメだな」
「(……それ純粋に貰ったの嬉しくて大事にしてるだけだと思うけどね。それにしてもなんでこいつは気付かないかね。龍巳ちゃんは当然として、ちょっと話しただけで黒歌さんや白音さんも誰に気持ちが向いてるかあれだけ分かりやすいっていうのに)」
「……え? ごめん、なんだって?」
「あー、いや、何も。でも、クッキーか……」
そこで顎に手を当て考えだした桐生。そして、うん、と1回頷くとズビシィッ!! とこちらを指差して宣言した!
「兵藤! 今年のあんたのお返しは手作りクッキーで決定よ!」
「……はいぃっ!?」
「う〜ん、ちょっと……」
「なんかダマになってるし……」
「表面焦げてるのに生焼けだし……」
「というわけで兵藤、やり直し!」
「……はい」
あの後何故か桐生主導のもと大量のクッキーの材料を買わされ、そのまま桐生の家に連行、桐生の指導のもとクッキー作りをさせられていた。そこに興味津々の巡、更に何故か片瀬と村山も付いてきて、さっきから作っては試食の繰り返しだ。どうしてこうなった……。
しかしながら俺は自分の料理の腕に呆れた。昔は多少は練習した時期もあっただけに、少なくとも食べられないものを作ることはないかな、なんて楽観的に考えてたんだ
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