第1話
ep.007 『赤く染まる幼い少女編 5』
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らない。彼女が跳躍の態勢をとった瞬間に吹き飛ばされた。彼女は飛んで来なかった。
彼女は遠隔攻撃が出来るのか?
そう夢絶は思う。
落ちる。
今度は、見極めに徹しよう。
彼女が構える。今度は此方に走ってくるような体制。
「がんばれ、がんばれ。」
そう言って来る。そして、足を動かし始める。
迅速に夢絶の目の前まで来る。それまで20メートルほどあった距離をコンマ5秒でやってきた。
その時、ありえないことが起きた。
彼女が一瞬、目の前で止まったのだ。まるで一時停止したように、瞬間で。
同時に右耳から破裂する音。
その瞬間後、彼女は全く違う態勢で再生される。左足で綺麗な上段蹴りを、右耳から打ち、左耳に打ち貫くように。
吹き飛ばされ、瀕死。能力の質が超えられていたのか。
それはない。彼女は、自分をアンドロイドだと言った。能力を使えるのは、能力者だけだ。
それに、彼女は能力開発を受けて無い。
走馬灯ではないが、脳は普段の何十倍もの思考をしている。死ぬ直前だと思っているからだ。人間は死ぬ直前に脳が活性化するという。ゆえに走馬灯という言葉があるのだ。
地面に落ちる。吹き飛ばされてから着地までに56回現状何が起こったのかを考えた。結論は、解からない。
分からない。
「叶くん、」
立前が身体をそらし、視線をそらしながら言う。
「おつかれ。 実験の結果が出た。」
一体何を言っているのか分からない。
「今回は、私の勝ちみたいだね。 また近々会うと思うから、・・・・・・・・・またね。」
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