第1話
ep.007 『赤く染まる幼い少女編 5』
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
じゃない?」
(いや、知らねぇよ!)
と、心の中だけでのツッコミ。
さらに続け、
「最近だと改修とか、実験とか・・・・・・・、実験とか実験とかっ!」
何かを恨んでいるような雰囲気が言葉から伝わってくる。
「まあ、最近は結構楽になってきたんだけどもね。」
またがらりと雰囲気が変わり、軽くなった。
「それにさっきだって、『昔の同僚でもやれるんだろうな?』とか言ってきやがって。」
今度はかわいく見せたいのか、プンスカと怒り出した。
「それがやれなきゃ殺人を商売になんか出来ないのにねっ?」
慌てふためき
「ちょ、ちょ―っと待ってくれ立前さん。」
夢絶が警戒モードに移行する。
「どういう事ですか?」
「ん、どういう? 現在も実験は行われているの。」
君と私で。
「島崎 向子さんだけは、規格外。 まさかこの実験に暗部が絡んでくるとは、思ってはいたけど今回は例外だね。」
と、仁王立ち。
「叶くん、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・戦お。」
この部屋は全面真っ白。見る限りJAIM製のものはない。
それもそうだろう。彼女が言った限りだと、彼女が能力者という事になる。能力が使えるのなら、こちらにも勝ち目はあるだろうが、もしも彼女が遠隔攻撃を可能とする能力だったら、こちらに勝ち目はないかもしれない。
知ってた。この人はこういう人だ。
「戦えばいいんでしょう。・・・、あんたの事だ。」
身構え、片足を引き呼吸を整える。
「タイマンしかしてくれないんだろっ!」
「おい!」
連れに言う。
「何ぃ〜、カナ☆リン?」
「絶対に、邪魔すんなよ。」
笑顔な回答。
「オォ〜ケェ〜、手は出さないよぉ〜。」
戦闘開始。
両者歩幅約20歩の距離。近寄りがたいし、話から察するに彼女はアンドロイド化してしまっている。
「面白くねぇ、全く。」
ぼそりと口から出た。
直後、体が前に動き出した。地面を能力込みで思い切り踏み込む。その踏み込みは反作用して夢絶を上に、前に押し出した。
上空。彼女の視線はずっと夢絶の顔に向けて。
彼女も腰をひねり、跳躍の態勢。
夢絶が天井に吹き飛んだ。
真っ白色の天井に亀裂が入り、礫が落ちている。
全くに何が起こったか分か
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ