機動戦艦ナデシコ
1268話
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ウリバタケの視線が向けられたヤマダの機体は、どこからどう見てもスクラップだ。
正直、これを修理しろと言うのなら、普通に新しい機体を用意した方がいいような気がする。
もっとも、エステバリスってのはネルガルで開発されたばかりの新型機だ。
どうしてもその分コストは高くなり、プロスペクターの胃を直撃することになるだろう。
「……あ、そ、そうだ。なぁ、アクセル。ガイの見舞いに行かないか?」
テンカワが話題を強引に逸らして告げてくる。
そうか、テンカワの機体もヤマダ程ではないにしろ大きなダメージを受けてるのは事実だ。
その辺を考えると、この場にはあまり長居をしたくないのか。
ま、折角助けたんだし、ヤマダの顔を見るのもいいかもな。
……向こうはライバル視している俺に見舞われても面白くないかもしれないが。
「おーおー、行ってこい。ただ、アクセルは少ししたら戻ってきてくれよ。ミロンガ改の整備とかしておきたいし」
「分かった。……まぁ、損傷は受けていないから、そこまで細かい整備はいらないと思うけどな」
「ばっきゃろう! 確かにお前の機体はバリアを装備しているから攻撃は殆ど当たってないかもしれないが、あんな無茶な操縦してるんだ。関節部分の消耗度が物凄い事になってる筈だぞ!」
……ああ、そうか。ミロンガ改の詳細は教えてないもんな。
俺の操縦技術を最大限に発揮すれば、当然その代償は機体にも……特に関節部分にいく。
それが理由で、グロウセイヴァーからニーズヘッグに乗り換えたんだし。
ただ、今の俺の機体にはTGCジョイントとPS装甲という2つの技術のおかげで、関節部分の損耗は以前程じゃない。
「分かったよ。じゃあ、取りあえず後でな」
「ああ。こっちも最初はエステバリスの方をどうにかしないといけないから、そうしてくれや」
「頼む。じゃあ、行くかテンカワ」
「分かった。……お見舞いの品って何がいいかな。やっぱりゲキ・ガンガーの何か?」
「その辺は任せるよ」
そう言いながら、俺とテンカワは格納庫を出て行くのだった。
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