機動戦艦ナデシコ
1268話
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ウェイトを置いているのがコックの為か、戦闘に関してはあまり建設的な意見を貰えそうにない。
うーん……そうだな、ゴート辺りなら元軍属っぽいし、結構いい意見を貰えるか?
プロスペクターの方にもコスト的な面で話を聞く必要はあるだろうけど。
そんな風に考えながら格納庫へと向かうと、早速ウリバタケ率いる整備班がテンカワの機体を整備していた。
それは問題ない。問題なのは、もう1機……ヤマダの乗っていたエステバリスの方だった。
エステバリスの本体はコックピットであり、機体そのものは幾らでも替えが効く、服のようなものだ。
だからこそ、機体が幾ら壊されてもパイロットに大した被害はない。……まぁ、プロスペクターは悲鳴を上げるだろうが。
そのヤマダの機体のエステバリスだが、肝心のコックピットが損傷を受けている。
それも軽いダメージとか、そんなのではない。見ただけでかなり酷いダメージだと分かる程の損傷。
おい、まさか俺にああだこうだと言ってきた時、もうコックピットの中身はあんな感じだったのか?
映像モニタに映し出されていたのは顔だけだから全体は分からなかったが。
ともあれ、もしあの状態で俺と話をしていたのだとすれば、その時点でヤマダ本人もかなり大きな怪我をしていたのは間違いない。
我慢強い……と言うか、意地だな。
ミロンガ改を格納庫の所定の位置へと戻す。
もっとも所定の位置と言っても、実際にはエステバリスの運用を前提して作られたナデシコだ。格納庫のど真ん中に置けば邪魔以外のなにものでもない。
よって、ミロンガ改が待機しておく場所というのは、出来るだけ邪魔にならない場所……格納庫の端となる。
うん、今のナデシコの主戦力は間違いなくミロンガ改だってのに、微妙に納得がいかない部分がないでもない。
ま、その辺はしょうがないという事で、乗降ワイヤーで下に降りる。
面倒臭いよな、これも。
ホワイトスターでなら、混沌精霊としての力で普通に飛んでコックピットに出入りしていたんだが。
今言ってもしょうがない事ではあるが。
ともあれ、床に降り立つと真っ直ぐにヤマダのコックピットが置かれている場所へと向かう。
そこにいたのは、嬉しいような、残念なような、呆れたような、怒っているような、悲しいような……何と言うか、微妙な表情を浮かべた整備員の面々。
テンカワは……と探すと、こちらの姿もすぐに発見出来た。
ヤマダのコックピットの近くで安堵の表情を浮かべているテンカワへと近づき、声を掛ける。
「どうやら無事だったみたいだな」
「アクセル……うん、何とかな。そっちこそ、よくあの状況から無傷で帰ってきたな。俺の機体は結構ダメージを受けてるし、ガイの機体も……」
そう言いながら、ヤマダの機体へと視線を向け
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