機動戦艦ナデシコ
1268話
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のは基本的にバッタやジョロといった小型の無人機が主戦力だ。
それに対抗するのなら、エステバリスで十分という考えなんだろう。
そして、チューリップのような大物に対してはナデシコの重力波砲で十分、と。
運用の幅は色々と問題あるだろうが、対木星蜥蜴という限定で考えればそれ程悪くない選択なのは間違いない。
『アクセルさん、戻ってきて下さい。ここを離脱します』
ナデシコのメグミから通信が入る。
「ここを離れる? ……いいのか? 連合軍との交渉はどうなったんだ?」
『その件に関しては後で説明をするそうです。ただ、ここにいる必要はもうなくなったという事ですから、連合軍とぶつかる可能性を考えると、出来るだけ早く離れた方がいいと』
「まぁ、そう言うんならいいけど……取りあえず分かった。ナデシコに帰還する。荷物搬入口を開けてくれ」
テスラ・ドライブを使ってナデシコへと向かう。
近くにはまだ連合軍の戦艦が何隻かいたが、それでもこっちに何か手を出してくるような様子はない。
どうやらまともに戦ってしまえば勝ち目がないとして、こっちを好きに行かせるらしい。
それ以外にも向こうの提督はうちの艦長の父親だったという関係もあるし、その辺で娘に嫌われたくない親心ってのもあったんだろう。
あの通信内容を聞く限り、相当の親バカだったし。
寧ろ、テンカワの事を知ったら思いきり狙ってきそうな気がしないでもない。
ましてやお嬢さんを下さい的な事を言えば、それこそ反応弾……うん? ああ、何か似ているところがあると思ったら、オズマと似てるのか。
妹と娘という違いはあるけど、どことなく印象が被る。
そう考えると、アルトも大変だよな。ランカと付き合うとなると、オズマをずっと気にしないといけないだろうし。
そんな風に考えながらナデシコの近くへと到着すると、それに合わせて荷物搬入口が開く。
こうして考えると、やっぱり荷物搬入口からしか出撃出来ないってのは痛い。
今みたいに敵を倒した後なら別に問題はないんだろうが、出撃する時はどうしようもない程にピンチになるんだから。
荷物搬入口だけあって開くのもそれなりに時間が掛かるし、その隙に攻撃をされればナデシコ内部に甚大な被害が出るのは間違いない。
俺がナデシコに乗って活動する以上、その辺はよく考えないといけないだろうな。
ともあれ、今はこのままここにいてもしょうがない。
ミロンガ改の出撃については、後でウリバタケや艦長、副長辺りに考えて貰えばいいだろ。
本来ならパイロットからも意見を聞きたいところなんだが、ヤマダは俺を敵視……いや、ライバル視か? ともあれ、友好的な雰囲気じゃないから、相談してもいい返事を貰えそうにない。
もう1人のパイロットでもあるテンカワは、
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