第36話 夜叉の姫、闇の守護騎士と対峙する
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ざっているが、後半はスゴく不本意極まりないと言わんばかりの顔で宣言した
「らすと…とれいたー……?」
「そ、対テロリスト殲滅部隊……それが私たち“ラスト・トレイター”よ」
「???」
リオンの言葉にイマイチ理解できないのか、なのはが茫然と呟く。それを察したのかリオンが頭を掻きながら分かりやすく説明した
「う〜〜ん、なんて言えば分かるかな………まぁ分かり易く噛み砕いて説明するなら、“どうしようもない外道をブチのめすお仕置き軍団”って言えばいいかな?どうかなそこの全身真っ黒ボーイこと黒ボー?」
「何でそこで僕に聞いてくる!?ていうか誰が黒ボーだ!?」
「え?アンタの事に決まってんじゃん?“全身真っ黒ボーイ”、“全身黒まみれの坊や”。略して“黒ボー”。なんか赤い帽子を被った土管屋のオジサンが主役のゲームに登場する栗みたいな雑魚キャラをイメージしてみたんだけど?かわいいアダ名でしょ?」
「どぉこがだああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」
リオンのそんなふざけたセリフにキレたクロノの絶叫が海鳴の街を響かせたのは言うまでもない
「ゼィ、ゼィ、ゼィ、ゼィ………」
息をする暇もなくツッコミの連続で肩を大きく上下に動かしながら息をするクロノに対してリオンはというと…
「大丈夫、黒ボー?もう息絶え絶えだよ?」
「ゼィ、ゼィ…だ、誰のせいだと、ゼィ、ゼィ思って、るんだ……あと、黒ボー言うな……!」
自分が原因だと本気で気づいてないのか心配するリオンと息が絶え絶えのクロノ。リオンの言動はどうしても緊張感の空気を壊してしまい、乱入したシグナムもこの状況をどうすればいいのか動けなくなっていた。そんな何とも言えない空気の中、ヴィータがシグナムに声をかけた
「なぁシグナム…」
「なんだ?」
「こう言うのもなんだけど、あの女……本当にお前が警戒するほどのテロリストのリーダーなのか?」
「……すまん。私も自信がなくなって来た………」
「で?結局シグナム……さん?は何しに来たわけ?私も弟分たちの晩ご飯のオカズを買いに行きたいんだけど?ついでにこの何とも言えないこの微妙な空気をどうにかしてよ」
「すまんがそういう訳にはいかないな。お前があの“ラスト・トレイター”なら、我々の最大の障害になる可能性が極めて高い。故に………」
そう呟いたシグナムは腰に差していた長剣に手をかけて構え、そして…
「ここで退場してもらう!!!」
リオンに向かってその手に持っていた剣を振り下ろすが、当の本人は焦る様子もなく両手に持っている双剣のうちの一振りを上げながら弾いた。
「フッ…!」
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