第36話 夜叉の姫、闇の守護騎士と対峙する
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クロノがS2Uを握る力を強め、リオンを睨み付ける。対するリオンは溜息を吐きながら1つだけ答えた
「しょうがない…それじゃ、1つだけ答えてあげる」
「何だ?」
「私はね…」
リオンとクロノとの間に途轍もない緊張感が漂い、なのは達はゴクリと息を呑んだが、それも長くは続かなかった。
「っ!!」
「ハアアアアアアアアァァァァァァッ!!!」
「くっ!」
リオンが己の頭上から殺気を感じ、即座に横に飛んだ。リオンの表情は余裕に見えるが、若干冷や汗が流れていた
「ったく……私もあの法玄を帰らせた時点でさっさと引き上げるべきだったかしらね……こんな強者に見つかるなんて…運がない。貴女はどう考えてるのかしら、お姉さん?」
「さてな……それは自分で考えるんだな…」
リオンと対立しているのは腰まで届いているピンク色の長髪をポニーテールにしている一人の剣士。威風堂々と言う言葉が似合うその剣士の体から溢れる闘気は炎を連想させ、同時に不倒を思わせるオーラをクロノを初めに管理局の魔導師メンバーは感じた。
何よりも一同の目を引いたのは、その瞳。相手の瞳の奥に強い意志と覚悟を宿し、それ以上に高潔な精神を写しているとリオンは理解した
リオンと剣士の睨み合いが続くが、リオンが先に口を開いた
「で?アンタは一体誰?いきなり問答無用に斬り掛かって来たって事は私のことを知ってるって事でしょ?」
リオンの問いに剣士が答える前にヴィータが叫んだ
「シグナム!お前、何でここに!?」
ヴィータの質問にシグナムはリオンから目を逸らさずに答えた
「お前からの定期連絡が来なかったから急いで飛んできたんだが、どうやら厄介な奴に目を付けられたようだな」
「ハ?」
「ヴィータ。この娘は最近噂になってるテロリスト殺しのテロリスト…“夜叉姫”だ」
「なっ!?」
“夜叉姫”という単語にヴィータが酷く反応し、クロノやユーノ、フェイトやアルフも声を出さないが目を大きく見開き、今まで以上にリオンに警戒を始めた。
しかし敵味方問わず、今いるメンバーの中で唯一の地球出身者であるなのはだけは何のことか分からず一言だけポツリと呟いた
「夜叉…姫?」
「あ〜…その呼び名は好きじゃないんだよね。ま、いいや」
聞こえるか聞こえないか程のなのはの小さな声にリオンは反応し、頭を掻きながら簡単な名乗りを始めた
「それじゃ改めて名乗るわね?私はリオン…リオン・ネームレス。裏組織“ラスト・トレイター”の総指令をやってるお姉さんだよ。あとは“夜叉姫”って呼ばれているわね………余り好きじゃないけど」
リオンの名乗りは前半はとんでもない単語が混
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