三十話:成れの果て
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報を聞ければいい。ヘリに乗り込みそう思ったところでガジェットの接近を告げる通信が伝えられる。
「ガジェット……地下水路にレリックがまだあってその反応を追ってきたのか、それともどこかで私達の行動が見られていたのか……。はやて、どうする?」
【地下水路の方はフォワード陣とギンガに叩いてもらうから、なのはちゃんとフェイトちゃんは海上方面の制圧をお願いや。ヴィータとリインにも手伝ってもらうから二手に分かれてお願い】
合同海上演習中のヴィータがゲンヤの計らいにより応援へと駆けつけてくれることもあり負担は大分減ることになるだろうと指示を出すはやては思うがこの時から何故か嫌な予感を感じ始めていた。
「了解。四人で一気にかたをつけようか。シャマル先生はヴァイス君とヘリを守ってください」
「お任せあれ」
「ええ、分かったわ。二人とも気を付けて」
シャマルはヘリのパイロットであるヴァイスと共にヘリを守りつつ六課へ帰還し、なのはとフェイト、ツヴァイと応援に駆け付けるヴィータの四人が空から襲い掛かってくるガジェットの殲滅を担う。終わり次第、ヘリの護衛に戻り新たな敵襲に備えるという作戦の下、隊長陣は動き始める。それが―――
【ルーテシアちゃん、お願いがあるんだけど聞いてくれるかな?】
【なに、切嗣?】
【地下水路にいるガジェットを操って僕の指示するように動かして欲しい。そうしたらレリックも簡単に手に入るよ】
【……分かった】
【ありがとう、良い子だ】
―――敵の罠とも気づかずに。
レリックケースの反応を目指して地下水路を進んでいくフォワード陣。序盤にガジェットが数機ほど襲い掛かってきたが難なく破壊に成功。その後も襲い掛かってくるガジェットの群れをちぎっては投げ、ちぎっては投げ、と行きたいところであったがそうもいかなかった。
何もガジェットに苦戦したというわけではない。予想外の敵に乱入されたというわけでもない。とにかくガジェットが出ないのだ。それはもう、RPGのボス部屋の前の部屋のようにまるっきり出てこないのだ。
流石に敵が居なければ戦うこともできない。まさか、既にケースを回収されて徹底したのかという不安が出四人に始めたところに別件の調査から協力を願い出たギンガと合流する。
「ギンガさん、そちらはガジェットと交戦しましたか?」
「いいえ、こっちもほとんど遭遇していないわ」
「やっぱりおかしい……。通信ではガジェットの数はこれ以上居るって報告されたのに」
「ええ。なんというか……不気味ね」
まるで○×問題で永遠と○が続いているかのような不安。敵は確かに居るはずなのにこちらに向かってこない。全員が何かがおかしいと察し始めた時、六課本部のシャーリーから連絡が入る。
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