1話 うちのパーティに華を求めるのは酷だろうか?
[1/2]
前書き [1]次 最後 [2]次話
「お………に…ぃ」
う………ん…だれ…だ?…僕を呼ぶ…のは…
「お〜…あに…ぃ!」
次第に声が大きくなっていく…うるさいなぁ…
「おぉ〜い 兄貴ぃ〜〜!!起きているでげすか?」
耳元で突然、大きく聞こえた声に驚き身体がビクッと反応した。
「兄貴〜少し休むだけって言ったのに寝ちゃダメでげすよ。」
「ふぁ〜あ。」
僕は大きくあくびをし背を伸ばす動作をする。
「それよりも兄貴!こんなところで油を売っているとすぐに日が暮れちまうでげす。」
「確かにそうだね。」
僕は空にぽっこりと浮かぶ太陽を見て答える。
「はやいとこ、町に行きましょうや!アッシは、パーッと飲み明かしたい気分でがすよ。さぁ兄貴!!」
目の前にいるトゲトゲの帽子がトレードマークのヤンガスに急かされて僕は重い腰をあげた。
ポケットにはペットであるネズミのトーポが顔を覗かせて鼻をヒクヒクさせていた。
やっぱりいつ見ても可愛い!
「エイト!早く来んか。待ちくたびれたぞい!」
僕の主であるトロデ王にも急かされて若干小走りで2人の元へ行く。
「しかし、ホント何度も言うようでがすが、兄貴がこのおかしなおっさんの家来なんてねぇ」
ヤンガスが「おかしな」というものも無理はない。今、トロデ王はある呪いにかかり緑色の魔物にしか見えないからだ!
僕も緑色のトロデ王を始めて見たとき、それがトロデ王だと気づかずに魔物だと思って斬りかかりそうになった前科がある。反省は…若干だけどしてるよ。
「まっ、アッシにしたところで兄貴の子分になったわけっすから人のことは、言えんでがすがねぇ」
「だれが、おかしなおっさんじゃ!?」
それを聞いたトロデ王がヤンガスに突っかかった。僕としては出発したいのだけど…何故かって?町に着けば女の子と会えるからでげすよ!ヘッヘッヘ。
「まあ、よいわ!下賤の者にはわしの気高さなどとうていわからぬということじゃな。」
そして二人は睨み合う。すいません王様。僕にも王の気高さが感じられず斬ってしまうところでした。
二人はしばらく睨み合っていたがトロデ王が何かに気づいたようでこちらに振り向いた。
「そんなことよりエイト。姫はどうした?姫の姿が見えぬようじゃが…。
いやいやいや。トロデ王見ていましたよね?僕が眠っていたところ。それを承知の上で聞いてくるのですか!?
いろいろ文句を言いたかったが一応僕の上司なので言えない…しょうがないので僕たち3人は姫を探すため辺りを見渡した。
「むっ!あそこにいるのではないか?」
そう言ってトロデ王が指を指した方向を見てみると草がカサカサと揺れている。
「愛しい我が娘ミーティアよ。怖がる事はないぞ。さぁ、わしの胸へ飛び込んでこい!」
その声に反応するよう
前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ