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俺から見た八幡先輩といろは先輩の事情
俺から見た八幡先輩といろは先輩の事情
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受けた場合もし約束を破れば…」
陽乃「それはこっちのセリフだよ」ボソッ
歩垂「…受けるって事でいいんすか?」
八幡「おい」
いろは「…」パチン
歩垂「…!?」
一瞬理解が遅れた、俺はいろは先輩に頬を叩かれた。つまりはビンタされた。
歩垂「いろは…先輩…?」
いろは「どうしてかな…どうしてそんな事を言うのかな?…ほんとに先輩に似てるよ……人の事を考えずにただ自分が犠牲になればいいって考え……」
いろは先輩の目にはジンワリと涙が浮かんでいくのがわかった。
歩垂「………」
いろは「ねぇ蛍塚君…もしかしてまだ自分が1人だと思ってる?…ボッチだって……友達とか仲間とかいないって…思ってる?……」
歩垂「それは……」
いろは「もし思ってるんならさぁ…私は何なの?…先輩は何なの?…蛍塚君にとって私達2人は何でもないの?……」
それを言ったいろは先輩は涙を流していた。声を押し殺して、泣いていた。
歩垂「………そんな事は」
いろは「ならそんな事言わないでよ!…そんな事軽々しく言わないでよ……私にとって蛍塚君は大切な…仲間何だから…」
歩垂「いろは先輩……申し訳ありませんでした……」
俺は深々と礼をした。今出来る精一杯の謝罪。そんなやり取りをしている間に陽乃さんは店を出ていっていた。そしてそのまま3人で店を出ていった。その帰り道。
歩垂「ええと……お2方先程は本当に申し訳ありませんでした」
直角90度の角度を意識しながら礼をした。
いろは「も、もういいよ…あそこでもちゃんと謝ってくれたし、私も叩いちゃったし…」
八幡「…あぁ、良くあんな物申せたな。俺にはそんな勇気ねぇわ…あと…悪かったな」
歩垂「え?…」
八幡「なんつーか…あんなこと言ってもらったつーか…ある意味尊敬するわ」
そう言いながら八幡先輩は、頬を掻きながら目をそらしていた。
歩垂「あ…ありがとうございます」
いろは「先輩、今のちょっとあざといですよ」
八幡「アホかお前、あれは俺の数少ない感謝シーンだぞ。マジレアだからな、録画とかしといた方がいいぞ」
いろは「何ですか口説いてるんですか?ごめんなさいもうちょっとちゃんとした言葉が欲しいのでちゃんと言葉を考えてから言ってください」
八幡「また俺は振られるのかよ」
何か…この2人の会話を聞いていれば自然と微笑んでしまうような感じがした。
そしてそんな日から1ヶ月ちょっと経ったある日、大体バレンタインデーから一週間くらいあと。バレンタインの日のイベントの熱も冷めて、そろそろ卒業式の話題となりそれの準備と運営が次の仕事となった。そんな中いろは先輩は1人物憂げと言うか、寂しいような表情をしていた。そして大体今日の仕事が終わった頃他の役員は帰った時。
歩垂「いろは先輩、八幡先輩の事考えてます?」
いろは「ふぇ?
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