第1話 旅立ちの儀式
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ション誌のモデルのような緑を基調とした衣服に身を包んだ若者…グリーンだった。
「「「グリーンさん??」」」
3人そろって声をあげる。
グリーン「いや、そんなに驚くこたぁねぇだろ。」
「でも…オーキド博士がポケモンをくれるんじゃ…」
グリーン「じーさんは今は、コガネシティでラジオの収録をしている。まぁ、俺はあの人の代わりってことだ」
オーキド・グリーン。若干21歳にしてジムリーダーとポケモン研究所の助手をこなす凄腕のトレーナー。マサラタウンの子供たちにポケモンの授業を受け持つこともある。その忙しさの中でも、ポケモンを愛する心を忘れないどんな人からでも好かれる若者。3人の少年もグリーンのことは大好きだった。
グリーン「と、いう訳でだ。」
グリーン「今日…お前達はついにポケモントレーナーへの第一歩を踏み出す訳だ。俺の持ってきたトレーの中には3匹のポケモンがいる。この中から好きなポケモンを選べ。」
ポケモントレーナー。カントー地方では10歳になったときにポケモンを持つことが許される…が、トレーナーとして旅に出るのは普通、トレーナーズスクール(ポケモンの学校)を卒業してからである。少年3人もトレーナーズスクールの卒業生だった。
しかも、12歳になり旅に出発する予定の10万人の少年少女から選ばれた所望天才の少年3人。彼らには特別な任務が課せられる。
グリーン「そろそろ決まったか?」
3人は揃えて首を縦に振る。
「俺はヒトカゲです。」
3人の中で1番背が高く、常にヘラヘラとしている少年…名をヒロと呼ぶが、彼はヒトカゲを選んだ。
グリーン「ほのうタイプのヒトカゲか。そいつは少し癖があるが育てれば強くなるぞ??」
「俺はフシギダネ。」
3人の中で最も筋肉隆々でサッカー選手のような身体をしている少年…名をヨシと呼ぶが、彼はフシギダネを選んだ。
グリーン「フシギダネか。そいつは草タイプのポケモンでな。利口で初心者にはピッタリだ。」
「俺はゼニガメだな。」
頭を丸めており人懐こい笑顔を浮かべている少年…名をユウと呼ぶが、彼はゼニガメを選択した。
グリーン「水タイプのゼニガメか。そいつはとても元気な奴だから、きっと楽しい旅になるぞ??」
グリーンがさながらオーキド博士のように3人にアドバイスを伝えたところで、場をまとめ始めた。
グリーン「選び終わったな。よし。」
グリーン「じゃあ…これを渡そう。」
そう言ってグリーンは懐ろから赤いタブレット端末を差し出した。ポケモン図鑑である。
グリーン「ポケモン図鑑は知ってるな?」
ユウ「はい。」
ヒロ「ポケモンを捕まえればその情報が記録される機械ですよね。」
グリーン「そうだ。」
グリーン「そのポケモン図
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