第1話 旅立ちの儀式
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グリーン「よっ??みんな。」
グリーン「俺の名前はグリーン。トキワシティのジムリーダー兼ポケモン博士のオキードの助手をしている。」
グリーン「本当はこの場にもじーさん…いや、オキード博士が居るべきなんだが…なんせオーキド博士は現在、コガネシティでラジオの収録中でな。」
グリーン「ってなわけで、お約束のあの台詞をじーさんの代わりに俺が言うことになった。」
グリーン「ではでは…ゴホン。」
ポケットモンスター縮めてポケモン。この世界にいる不思議な生き物だ。ポケモンは人と時に協力し、時に戦ったりしながら共存している。
これから君はそんな不思議なポケモンの世界への一歩を踏み出すわけだ。さぁ??勢いを持って…
グリーン「…ダメだ。全然ちげぇわ。あのじーさんよくあんな長いセリフ覚えてるなー。孫の名前は忘れる癖に。」
少年の部屋には大きな鏡がある。145pと12歳にしては少し小柄な少年の全体像など、いとも容易く映し出す程の立派な鏡だ。そんな埃一つない鏡の前に少年は立ち、鏡の中の自分を見つめた。
「これから暫くはこの鏡の前にも立てなくなる。これは最後のケジメの儀式だ。」
誰もいない部屋で、少年は妙に甲高い声で呟いた。呟いたとは言ってもその声量は家の庭で日向ぼっこをしていたペルシアンが飛び跳ねるくらいのかなりのモノだったが。
呟いたあと、少年は鏡の中の自分…正確には自分の中の自分に話しかけ始めた。
「なぁソウタ?今日も元気か?」
「笑っていられるか?」
「自信に満ち溢れているか?」
少年は誰かを問いただすような口調で自分に問いを投げかけた。少年の名はソウタ。いつから彼はこんなことを始めたのか…今となっては昔のこと、それは一年前へと遡る。
ソウタ「おっと。」
ソウタ「第1話から回想なんかに入ってたら、話が伸びすぎて訳わかんなくなるからとりあえず割愛だ!」
その頃、ソウタの家から歩いて15分もかからない場所にある研究所…オーキド研究所には既に3人の少年がいた。
オーキド研究所はマサラタウンという小さな街にある。マサラタウンは何もないが、何か懐かしい田舎で素朴な街だ。だが、そんな素朴な街にあるにしてはオーキド研究所は少し大きい建物であった。その為、マサラタウンの人間ならば誰でもそのオーキド研究所に行くときは緊張してしまう。ましてこの3人はオーキド研究所に初めて来たのだ。3人とも緊張でガチガチに固まった状態で応接間のソファに腰掛けていた。
「お前たちが今日…旅に出るトレーナーか。」
応接間の扉が不意に開いた。3人は特に会話していた訳でもないのに、いっそう背筋を伸ばした。
「そんなに緊張するなって。」
現れたのはオーキド博士…ではなくて、ファッ
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