31.美人に弱いのは昔から。美人が強いのは何時から?
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<山奥の村〜滝の洞窟 船上>
いや〜昨日は人生で最高の日だった。
色んな意味で!
でもビアンカは凄い!
俺、朝ダンカンさんと顔合わせ辛かったのに、ビアンカは平然としていた。
朝ベットから出る時もぎこちない素振りは無かったし…
俺の方が恥ずかしかったです。
今俺は、いつもの様にプックル枕で寝ている。
他のみんなは忙しそうに船を操っている。
俺とプックルとビアンカは何もしていない。
プックルは俺が巻き込んだので誰も何も言わないが、ビアンカはゲスト扱いされている様だ。
根が真面目なビアンカは、自分も手伝おうとしていたが、マーリンに「こっちは大丈夫じゃから、あの馬鹿のお守りを頼む」って言われて俺の所に来た。
「ちょっとリュカ!」
何か怒ってる?
俺の近くまで来て腰に両手を当て仁王立ちしている。
黒のセクシーパンツがよく見える。
「みんなが働いているのに一人だけサボっちゃダメでしょ!」
きっと、手持ちぶさたの気まずさによる八つ当たりだ。
「ピエール!何かやる気出てきたー!!手伝わせろー!!!」
俺は起きあがりもせずに大声で言う。
「うるさい!黙れ!!お前は何もするな!!!寝てろ!!!!動くな!!!!!」
うん…分かってたけどボロクソに言われて傷付く。
「ね!」
俺は両手を広げ肩を竦め戯けてみせる。
「何すればそんな言われ方するのよ!」
呆れ顔のビアンカも可愛い。
「そんな事よりお嬢さん!」
俺は自分の右横にスペースを作り、
「ご一緒にどうですか?」
プックル枕の共有を促す。
「別に僕としては、この状態もパンツが見れていいんだけど…」
ビアンカは慌ててスカートを押さえる。
「あ、相変わらずエッチね!」
「昨晩、再確認は終わっていると思っていたけど」
ビアンカは顔を赤らめながら俺の隣へ腰を下ろす。
俺も負けないくらい顔赤いだろうなぁ…
<滝の洞窟>
ビアンカSIDE
滝の洞窟は名の如く、滝の裏側にあるキレイな洞窟だ。
ルドマンさんが提示したルールにより、リュカともう一人しか洞窟内には入れない。
必然的に私とリュカだけになるのだが…
「リュカ!十分気を付けて慎重に行けよ!ビアンカ殿を怪我させるなよ!!」
ピエールがくどい程私を…と言うより、リュカを心配している。
この娘もしかして…
「平気だよ。邪悪な気配無いじゃん、この洞窟」
「今この洞窟内で、一番邪悪なのはお前だ!お前がビアンカ殿を傷物にしないかが心配なんだ!」
リュカはもてるわねぇ…ま、格好いいもんね。
「もう手遅れなのに…」
小声で私だけに呟く…恥ずかしいなぁ…もう…
「ともかく僕たちはもう行くから!お留守番よろしく!」
リュカは私の手を引き洞窟内へ入って行く。
…レヌール城を
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