1部分:第一章
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盛している。その客たちを背にしてだ。彼はギターを背にレモン片手にだ。店を出たのである。
そのうえでだ。駅前の大きな、五階建てのビルがそのまま店になっている本屋に向かう。そうしたのだ。
その彼にだ。軽音楽部の面々がついて行ってだ。そして彼に言ったのである。
「で、今からか」
「今からそのレモン本屋さんに置くんだな」
「そうするんだな」
「ああ、俺はやるからな」
その悪戯をだ。するというのだ。
「このレモンを置くからな」
「本当に簡単に影響されるな」
「レモン置いて逃げるってか」
「それやるんだな」
「別に犯罪じゃないしな」
只の悪戯だ。だからいいというのだ。
そんな話をしてだった。彼は本屋の中に入った。夕刻の本屋もだ。仕事帰りのサラリーマンや学校帰りの学生達で賑わっている。その店の中に入ったのだ。
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