この気持ちは・・・
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「原田、わりぃが今日の見回り換わってくんねぇか?」
帰ろうとしていた俺に、土方さんが申し訳なさそうに言う。
「あぁ。特に予定もねぇし、良いぜ。」
本当は帰りたかったが、滅多に頼み事をしない土方さんが頼んできたんだ。断る訳にはいかねぇよな、、、。
そんな訳で見回りをする。20時を過ぎているせいか、人の気配はしない。
3階に行くと、教室の電気が点いていた、、、。
―――――ん?消し忘れか?
そう思いながら教室に入ると、
―――――スゥ、スゥ、、、
斎藤が寝息をたてていた。
辺りを見ると、風紀委員の仕事をしていた事が窺える。きっと、途中で疲れて寝てしまったのだろう。
斎藤は真面目な奴だが、変に抜けているときがある。
最近、斎藤わ可愛く思う時がある。、、、が、俺はこの気持ちを持て余している。
―――――んっ、、、
斎藤を見つめ過ぎたせいか、斎藤がもぞもぞと動き、目を覚ました。
「う…ん…?なっ、、、!?原田……先…生……!!?」
「おう。もう20時過ぎてんぞ?」
「えっ…あっ……すみません!すぐに帰ります。」
斎藤はバタバタと帰り支度を始める。慌てすぎたせいか、プリントを床にばらまいてしまう。
「あっ・・・」
「おっと・・・」
プリントを拾おうとして、斎藤と手が重なる。
「あっ・・・」
斎藤の顔が赤く染まる。
「斎藤・・?」
「あっ…。すみません…。」
そう言って手を放しかけたその時・・・
――バチッ
急に電気が消えた。
――――――ギュっ…
「・・・??斎藤…??」
「…っ……」
斎藤に抱き着かれた…?
「…っ……。すみません…。俺、暗い所が苦手で………。」
「一回離れられるか?そこに懐中電灯あるから…。」
「はい…。すみません…。」
そう言いながらも、斎藤の身体は震えている…。
こいつを守ってやりてぇ…。そんな思いが出てきた。あぁ、斎藤が可愛く思えていたのは、好きだったからなのか・・・。
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