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リリなのinボクらの太陽サーガ
クロスエンカウント
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いのだからな」

「手っ取り早いと思ったんだけど、確かにその通りだね。でも、それならどうやって無力化を?」

「……一人が敵の目を引き付けている内に、もう一人が背後から攻撃するっていうのはどうかな? 応援を呼ばれたり、襲撃を知らされたりしたら面倒なことになりそうだから、背後から攻撃する方は一度に大勢へ攻撃できるなのはにやってもらいたいんだけど……」

「うん、いいよ。彼らがジャンゴさんに注目している間に、私がアクセルシューターで彼ら全員にヘッドショットしていけばいいんだね」

「そう。あと念のため、顔を見られないようにした方が良いと思う。なのはが実は生きていたと公にバレたら、そのまま“裏”にも伝わってしまう。僕達の行動を“裏”に知られる訳にはいかない以上、出来るだけなのはだと気付かれないようにしておくべきだよ」

「でも顔を隠す道具なんて私持ってないよ?」

するとジャンゴは出発前に餞別としてユーリからもらった“お気に入り”をアイテムボックスから取り出し、なのはに見せた。ゴゴゴゴゴ……と擬音が鳴りそうな空気の中、信じられないものを目の当たりにしたように目を見開いて驚く彼女に、ジャンゴは厳かな表情で告げる。

「大丈夫、これを被ればいい」

この瞬間、なのはの目から光が消えた。







「ん? あれは……」

前線部隊の局員がふと、自分達の進行先に妙な物体がポツンと置かれてあるのを発見する。それは薄い茶色で素材が紙で物を運ぶために広く用いられている、日常ではありふれた道具……。

「……ダンボール?」

そう、彼らの先にあったのはダンボール箱(ちなみに砂漠迷彩)だった。彼らはここへテロリストの本拠地を鎮圧しに来たはずなのに、いきなり日常的な物体を不自然な時に目の当たりにしたせいで、思考が一発でそれに囚われてしまった。

「なんでこんな所にダンボールが……?」

「もしやテロリストの待ち伏せ?」

「だとしたらあんな風に道の真ん中にいるのはおかしいだろ。しかもご丁寧にダンボールまで被って……」

「まさかあれで隠れられてるつもりなんじゃ……?」

「いやいや、それこそまさかだろ。ダンボールなんかで敵の目を欺けるわけがないって」

「そうだな。もし真剣にそう思ってる奴がいたら、そいつはただの間抜けだ」

「ちょっといいか? 俺の考えだとあのダンボールには爆弾が詰まってて、開けると爆発するというトラップなんじゃないか?」

「確かにそれならあり得るかもしれないな。現に俺達が不審に思ってるし、仕事柄確かめたくなるのは何の不自然もない」

「じゃああのダンボールは放っておいても問題ないな。少し時間食ったし、さっさと先に行こうぜ」

見切りをつけた彼らはダンボールから
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