第109話 戦場は絶望を見るようです
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に思う所ですよ。」
キィン!!
その攻撃を皮切りに、遂に英雄達と幹部の戦いが始まった。
一方、主戦力が抜けた魔法世界軍と魔族の戦闘は先程の繰り返し・・・とはならなかった。
倒しても更に強化される魔族は生かされたまま厳武に氷漬けにされ、ディアボロスは嵐虎が
翻弄し、サルマクは剣の徹らない樹龍が、そして使える手駒が居なくなったアムドゥスキアスは
炎凰と歩兵に追い回されていた。魔族は徐々に動ける数を減らし魔法世界軍の勝利が見え始める。
「ふむ、これは拙いですね。ディアボロスと念話は繋がりますか?」
そこで、獅子身中の虫として伏せていたクルトも動く。
「先程から試していますがサルマク以外と繋がりません。」
「困りますねぇ……しかし指示された通り魔法世界軍が有利になっていますし、こちらは動か
ないといけません。流石に、こちらが動けば役目を果たしてくれるでしょう。」
呆れの溜息をつきつつ、常に傍に仕える少年――"鉄"のデーチモに、自分の乗る戦艦の護衛を
させ、愁磨に与えられた艦の機構を作動させる。
「旗艦"JUDAS"の真価を見せて差し上げましょう!!」
ビー! ビー! ビー!
『合体シークエンスを開始します。副艦のクルーは速やかに退避してください――』
旗艦スヴァンフヴィート改め、ユダに付けられたキーを回すと、周囲の戦艦四隻から巨大な
警戒音が鳴り響く。何事かと戦場から注目が集まり、指揮官達から通信が入る中、五隻が縦に起立
する。ユダの後部が二つに割れ艦首が腹の方向へ回転し胴体となり、他は変形・分離しそれぞれ
両腕・脚部そして頭部と背部武装となり、内部機構を唸らせながら青と白の合体ロボとなった。
「な、何のつもりですか、クルト提督!?」
「"反逆合体コード・P"でしたか。名の通りですよ。さぁ!第二幕と行きましょう!!」
瞬間、ロボットの右手から目に見える程の"質量"となった冷気が放出され――
「『恐怖劇第二幕 死世界・凶獣変生』!!」
ドゥッ!!
艦隊を後ろから襲った。
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