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少年は魔人になるようです
第109話 戦場は絶望を見るようです
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"のデモゴルゴン。原初の魔族であり、悍ましい能力を持っていると

だけされていた最強、最古の魔族。


「もう待てぬ!如何に猊下の命と言えど、このまま手を出さぬ事こそ不忠!」

「やれ、落ち着けと言うのに……仕方あるまい、私も行こう。アムドゥスキアス、お前は……

聞かんでも分かるか。良い、ここで迎え撃ってくれ。」

「んんー……待ってるのダルいし行くよぉ。でもおぶってぇぇ………。」

「……やむを得まい。」


そんな魔族を背負い、三人が宮殿正面の入口から戦場へ立つ。その姿を見た先陣の五人は進撃を

止め、艦隊の先頭の巌武と並び迎撃態勢を取る。


「おいジル、あれ魔族の王様方じゃねえか!?」

「……ええ、間違いないわ。あんなのまで味方につけるとか冗談も良いトコね。」

「ハッ!難しい事ぁいい!どうせ愁磨よりゃ弱えぇんだ、行くぜ!!」

「ったくイノシシめ……!三人は援護たの「俺も行くぜぇぇぇーーーー!!」
ドウッ!
………もう一人いたか。あぁあ、仕方ない!」


イノシシは一人で十分だ、と言われたのを無視し、ラカンに続きジオンも嬉々と飛び出す。

呆れた顔をしながらも慣れた様子で、残された二人は詠唱を開始。前衛に攻撃・防御・速度の

最上位強化魔法を付与する。最強の者達が更に強化された力で、一撃を放つ。


「「「せぇりゃぁぁあああああああああああ!!」」」
キュボボボボッ!!

三人が放った"本気"の正拳は大気を巻き込み空気の拳となり空を裂き、通り道に居る魔族を

喰らいながら三魔将に飛翔する。戦艦すら落とせようその攻撃を――


「温い!」
バシン!
「おぉう、マジか……。」


一歩前に出たディアボロスが平手で大気弾を殴り、雲海へと叩き落とす。気の強化無しとは

言え、三人の攻撃を一度に払った魔族の王に警戒度を上げ、追い付いた神獣も攻勢に出る。


【我ガ息吹デ塵ニ帰セ―――――!!】
ゴゥォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
【逆巻キ荒レ狂エ、永劫ナル風ヨ!】

【天カラ堕チヨ!!】
ド ド ド ド ド ド ド ド ド  ッ !!!
【地ヨ立チ上ガレ!!】


樹龍と炎凰が翼を羽搏かせ、嵐虎が息吹を吐き、巌武が地を踏みしめる。それだけで天変地異の

様に炎が波打ち、雷が降り注ぎ、竜巻が並び立ち、大地が剣山の如く隆起する。

"王"を狙った攻撃は魔族の第一陣を喰らい尽し、待機していた第二・三陣に襲い掛かり、悠然と

立つ三人へ到達する直前。


「ふむ、この程度死ねば十分ではないか?」

「んんーー……そうだねぇ、めんどいけどぉ……。」


心底気怠そ
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