7部分:第七章
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第七章
「そうですよね」
「ああ、足美味いよな」
「それに鰐も」
「案外な鶏肉みたいな味がしてな」
クラークは鰐の味も知っていた。アメリカは結構色々な食材があるのだ。
「いいよな」
「匂いがきついですけれどね」
「少しな。けれどな」
「美味しいことは確かですね」
「蛇は骨ばってるらしいな」
「けれど食べられるし」
「レンジャー部隊も食うし中国でも食う」
それこそ中国では何でもだ。机や椅子や飛行機、船といったもの以外全て食べる。
だからだ。蛇もだった。
「つまり最初からか」
「食べられるものですね」
「じゃあグロテスクでもなかったか?」
「よく考えてみればそうかも知れないですね」
エミーもこうクラークに話す。
「実際のところは」
「そうなるんだな。それにしてもな」
「それにしてもとは?」
「いや、爬虫類とかでそうだとな」
クラークは彼の今回の発想の元になった日本人のその店のことを思い出した。
それでだ。こうエミーに言った。
「なあ、今度な」
「今度?」
「ああ、今度あの店に一緒に行かないか?」
「その日本人がやっているお店にですか」
「それでちょっと話したいんだけれどいいか?」
「ええ、別に」
構わないとだ。エミーはすぐに答えた。
「じゃあそのお店に行ってですね」
「話、しようぜ」
「わかりました」
こうしてだ。クラークは休みの日にエミーを連れてその日本人が経営している虫の形の菓子を売る店に来た。そうしてその菓子を買って食べながらだ。彼は日本人に尋ねた。
「虫って食えるよな」
「あれっ、今更何言ってるんだよ」
その日本人は笑ってだ。こうクラークに返した。
「食べられるよ。勿論じゃないか」
「ああ、やっぱりそうか」
「そうだよ。あんたが今食ってるね」
クラークは今グミを食べている。白いグミだ。それは蜂の子である。その蜂の子のグミを見ながらだ。日本人はクラークに話すのだった。
「蜂の子だけれどね」
「日本じゃ食うのかよ」
「食べるよ。結構オツなものだよ」
「食うのは蜂蜜だけじゃないんだな」
「他にはね。あんたのね」
日本人は今度はエミーを見た。見れば彼女はチョコレート、蜘蛛の形をした小さいそれを食べている。その蜘蛛のチョコレートを指し示して言うのだった。
「その蜘蛛だけれどね」
「えっ、蜘蛛もですか」
「そうだよ。それはクロゴケグモだけれど」
アメリカにいる毒蜘蛛だ。小さいが猛毒を持っている。
「ジョロウグモは足を取って食べればね」
「食べられるんですか」
「チョコレートそっくりの味がするんだよ」
「嘘、じゃないですよね」
「嘘は言わないよ。実際に食べたから言えるんだよ」
「蜘蛛、食べたことあるんですか」
「アウトド
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