暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 〜白き暗黒剣と灰色の暗殺者〜
No,03 ムカシムカシ 2

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俺は近づくとこっそり剣をプレイヤーに向けて
振り下ろした。
ところがそのプレイヤーはあっさりとそれを避けた。
それだけで本能的にわかった。
こいつは強い。
そして思ったことはひとつだけ。
命が惜しいとも思わない。
ただ、倒したいと・・・。


「・・・スノウ」
「ぬおうっ!!グレイ今しゃべった!?」
「・・・うん」
「よっしゃああああああああああああああああああ!!!!!」
グレイがしゃべるのは非常に珍しく、俺もしゃべったことは数回しかなかった。
「これで、これで五回目・・・っ」
「・・・どうでも良いけど、ご飯、やっぱりいつもと違うところがいい」
「あー。やっぱり?」
ご飯に誘ったことは何回かあるのだが毎回毎回、同じところなのですでに全メニューを制覇していた。
「でも俺あそこ以外にいいとこ知らないんだよな・・・」
「・・・大丈夫。私についてきて」
そういうとグレイはすたすたと歩き出した。
「あ、ちょっと待ってよっ」
俺は慌てて彼女を追いかけた。


「ここ」
「ここ?」
…まごうこと無きプレイヤーホーム。
俺はここに何度か訪れたことがある。
「ここ、グレイの家だよね」
「ん」
「まさか」
「ん、そのまさか」
「て、手料理ですか?」
「ん」
沈黙。
「ええええええええええ!!!!!!!!!!!」
俺の叫びが街中に響き渡った。
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