機動戦艦ナデシコ
1267話
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シコに被害を与えるつもりか?」
『るせえっ! 俺はゲキ・ガンガーになるんだ! いや、俺こそがゲキ・ガンガーなんだぁっ!』
叫ぶと、ヤマダはまだ何とか動く機体を使い近くの触手へと掴み掛かる。
何だか自分が主人公だとでも言いたげな事を叫んでいるけど、この世界の主人公は多分テンカワだと思うぞ?
そんな風に考えながらどうしようか迷っていると、不意に通信モニタにウリバタケが映し出された。
『おいっ、アクセル! その馬鹿を止めてくれ!』
「止めても止まるもんじゃないぞ?」
『いいから、頼む!』
必死な形相というのはこういうのを言うんだろう。
何だってそこまで必死になる?
そんな俺の疑問を理解したのか、ウリバタケは小さく息を吸ってから、それを吐き出すようにして叫ぶ。
『その馬鹿ともう1人の馬鹿が乗っていったのは地上戦フレームなんだよ!』
「……何?」
その言葉に、エステバリスのスペックを思い出す。
基本的にエステバリスというのは、フレームを変える事によってどんな戦場にも対応出来る能力を持っている。
つまり、今ヤマダが……そしてもう1人ってのはテンカワが乗っているエステバリスは、陸戦フレームだという事なのだろう。
そして当然ながら、陸戦フレームというのは空を飛ぶ事が出来ない。
空を飛ぶ為には、別にある空戦フレームが必要になるのだから。
何だってこの状況で陸戦フレームを装備していたんだ? 普通空戦フレームだろ。
ああ、いや。敵が連合軍の戦艦だと判断してから、いざという時は敵戦艦に乗り込む必要があったとか?
いやいや、それは有り得ない。そもそも、乗り込むのだって空戦フレームを使えば空を飛んで簡単に移動出来るんだし。
空戦フレームだからといって、地上を歩けない訳じゃない。
その辺を考えると、陸戦フレームよりも空戦フレームの方が汎用性は上だよな。
ともあれ、この状況で空戦フレームを使っていない理由は分からないが、それでもこのままヤマダを放っておく訳にはいかないだろう。
『くそおっ! 俺は……俺は死なねぇっ! 帰ったらゲキ・ガンガーを見て、サラダを食うんだ』
おいこら、馬鹿。死亡フラグを立ててるんじゃない。
と言うか、何でここでサラダが出てくる。
その死亡フラグはUC系ガンダムでのフラグだろうが。
普段から肉ばっかり食ってるような顔をしているのに、サラダとかどこから出て来た。
そんな俺の思いとは裏腹に、ヤマダはもう大破と言ってもいいような機体で空中へと飛び……いや、跳び上がり、次の瞬間にそのヤマダを狙って無数の触手が襲い掛かる。
「ちっ、馬鹿が! 手間を掛けさせるな!」
ビームマシンガンのトリガーを引き、ヤマダの機体に叩きつけられそうになっ
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