暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?時空を超えて今ふたたび〜Return of Rivals〜
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る前に見せたかったのだ。
そして紫天一家と共にアミティエ達がエルトリアに帰る際、チーム海鳴の1人であるルシリオンは、いかなる病気や怪我をも治せる魔術コード・エイルを使えるように設定した使い魔・エフェルヘリンズを、彼女たちに気付かれないように一緒に送り出したのだ。その魔術のおかげで、博士の体を蝕んでいた不治の病は完治し、こうして何年もアミティエら娘たちと一緒に過ごせていた。
「僕たちはこれからもっと忙しくなるだろう。その前に、チーム海鳴の子供たちにお礼をしたいんだ」
博士の真剣な声色と表情に、娘たちも自ずと同じような表情になる。博士は「だから、オーパーツを再調整したんだ。安全にチーム海鳴の子供たちの居る世界・時代へ跳べるように」と続けた。その話に目を見張って絶句する娘たち。
素直ではないディアーチェとアイルを含めた彼女たちは、やはりチーム海鳴と再会したいと願っていた。しかし、それは願わないかもしれないとも思っていた。時間遡航のオーパーツの使用回数も当時で限度を超えており、もう二度と使用できないかもしれないと判断が下されたからだ。
「だから死蝕現象の研究の片手間にずっと調整していたんだよ。7年も掛かってしまったけど、安定して時間遡航が出来るようになった」
「またあの子たちに逢えるのですね♪」
「わーお♪ さすが博士ね〜♪」
「子鴉らと再びまみえる・・・か。ふふ」
「素晴らしいです、博士!」
「おお! オリジナル達とまた逢えるのかー!」
「燃えるでありますな!」
「わ、私は別に嬉しくもありませんわ!」
「博士、ありがとーですぅ〜♪」
それぞれ喜びを表す娘たちの姿に「喜んでもらえて何よりだよ!」博士も嬉しそうに笑ったあと、「エフェルー! アレ頼むよ〜!」エフェルヘリンズに声を掛けた。ピョコピョコと足音を立ててダイニングへやって来たのは、それはそれは奇妙な姿をした存在だった。
「持ってきましたー、どうぞ〜!」
全体的に薄い桃色で、体長は約90cm。40cmほどの長方形状の体の四角からちょこんと三角形の手足が突き出していて、指は無いが物は掴める。頭部は50cmほどで。のっぺりとした顔があり、鼻の穴は無い。目はパッチリと開き、口の大きさは自由自在。頭部は胴体と切り離すことが可能で、それぞれ別個に動くことも出来る。
スライムを基にした汎用人工精霊プロトタイプで、ルシリオンがかつて作成した使い魔。硬軟自在(液状からゴム、果ては鋼鉄並にまで)のスライムを素体にしている。
「ありがとう、エフェル」
エフェルヘリンズの頭に乗った1枚の携帯端末を手に取った博士。それをテーブルの上に置いて「コレをチーム海鳴の子供たちに渡してほしい」と伝えた。ディアーチェが「コレは?」と訊ねる。
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