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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?時空を超えて今ふたたび〜Return of Rivals〜
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!」アミティエが叫んだ。博士も「おやおや、これは・・・」苦笑い。玄関からリビング・ダイニングへと続く廊下が泥で汚れていた。
屋内土足OKのフローリアン家だが、それは屋外から戻って来る際にはマットで靴裏に付着した汚れを落としてから入ることを決めていたからだ。だと言うのに、廊下には2人分の泥の靴跡が廊下を縦断していた。アミティエは「一体誰が・・・!?」と唸った直後、「あ!」足跡の犯人が誰か察したようだ。

「レヴィ、フラム! あなた達ですね!」

アミティエは博士を置いて泥の靴跡が向かう先、風呂場へ向かった。そして風呂場へ繋がるドアをノックして「入りますよ!」返事を待たずに開けた。洗面所とカーテンで仕切るタイプの脱衣所に居たのは「やはりあなた達でしたか・・・」アミティエの推測通りの2人の少女だった。

「あー、アミティエ〜! おっはよー!」

アミティエに向かって元気いっぱいに挨拶した少女の名はレヴィ・ザ・スラッシャー。前髪以外の毛先が紺色になっている水色の長髪はツインテール、瞳はワインレッドのツリ目。服装は私服ではなく、バリアジャケットと呼ばれる魔力で作られた服を纏っていた。

「おはようであります! 廊下を汚して申し訳ないであります!」

朝の挨拶と謝罪を述べた少女の名はフラム・ザ・リヴェンジャー。ツーサイドアップにされた薄紫色の長髪、アホ毛が3本と立って揺れている。黄金に輝く瞳は少しツリ目掛かっている。そして彼女もまたバリアジャケットと呼ばれる魔法の服を身に纏っていた。
レヴィとフラムの髪や肌、バリアジャケットには泥が付き、履いている装甲付きのブーツなどにも当然泥が付いていた。その動かぬ証拠と、フラムからの先の謝罪によって、家の中を泥だらけにした犯人が2人であることが確定した。

「一体何があったんですか? バリアジャケットなんか着て。いつもの早朝ランニングだけでこんなに汚れることなんてないですよね?」

「それがさー。ランニング先でモンスターと遭遇しちゃってさ〜。人が住んでない区画だったけど、いつか住んでた人が戻って来た時に家が壊されちゃってたら悲しいって思って・・・」

「ゆえに私とレヴィで退治したでありますよ」

「えっと・・・。汚してごめんなさい」

「ごめんなさいであります」

アミティエに泥だらけになった理由を訊かれ、レヴィとフラムは素直に事情を話し、そして家を泥で汚したことを謝った。2人のやんちゃな性格からして泥遊びでもやって帰って来たと思っていたアミティエは自分を恥じ、「私もごめんなさい」2人に謝った。もちろんなぜ謝られたのか解らない2人は「んん?」小首を傾げることに。

「素晴らしい!」

バンッと勢いよく扉が開くと、泥で汚した理由を聞いて感動して涙ぐんだ博士が脱衣所に入って来て
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