ファンディスク:神話と勇者と断章と
コラボ・クロスクエスト〜六絶神が言っていた〜
ターン2
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「とうっ!」
勇ましいような可愛らしいような、そんな鬨の声を上げ、テーブルの上に鎮座していた剣が跳ね起きる。
それは一度強く光り輝くと、人間の姿をとった。
「!?」
「やっほー!」
出現したのは、一人の少女。金色の髪、金色の目の、愛らしい少女だ。ただし、剣から変身したという時点で、既にまともな人間ではないことは明白。そして清文は、彼女がそもそも人間ですらない事を知っていた。
「クイーン? エースの所の……」
「そうだよー。皆おひさー!」
にぱっ、と形容するべきか。太陽の様な笑顔を浮かべて、金色の少女……クイーンは手を振る。
彼女は、清文と共闘経験のある、別の世界における《黒の剣士》キリトの兄、エースの切り札だ。カーディナル・システムに、ひいてはSAOに組み込まれた最強の装備のうちの一つ、《デュランダル》に宿ったサポートAI。キリトの『娘』であるユイが属するMHCPと原理上は同一の存在だが、その自由度はアリスら人工フラクトライトに近い。
そんな彼女がなぜここにいるのか。そもそもVR世界内だけの存在ではないのか、等々と疑問は尽きない、が。
「六絶神が言っていた……『今回そう言うの無視な』、と」
「?」
すぐ隣を、両手に大量のカードを抱えた陰斗が通り過ぎつつ何かを言う。そのまま別のコーナーへ消えていく陰斗。何だアイツ。
「まぁいい。相手をしてくれるのが知っている奴だというのは好都合だ。ユーリさん、いいな?」
「あ、はい!」
ユーリが頷いたのを受けて、彼女とクイーンはテーブルの上の椅子に座る。
「デッキは既に組んであるな?」
「はい」
「もちろんだよー」
お互いに黒い背表紙のカードデッキを取り出し、セットする。因みに先行は、秋也がどこからか取り出したダイスの結果クイーンになった。因みに琥珀と笑里は隣の卓で初心者同士練習。監督は経験者の刹那がやってくれることになった。
「それじゃぁはじめよっか! ゲートオープン界放!」
■ターン1 クイーン ライフ5 リザーブ4 トラッシュ0 手札4→5
「アタシは手札から{天使スピエル}と、{天使マカエル}Lv2を召喚!」
クイーンの手札から、黒い帽子をかぶり、小槍を構えた天使と、双剣を携えた天使が繰り出される。どちらも黄色のスピリット。系統:天霊を代表するスピリットだ。
【天使スピエル コスト0 Lv1<1>1000】
【天使マカエル コスト2 Lv2<2>3000】
【クイーン:リザーブ4→0 トラッシュ0→1 手札5→3】
「クイーンのデッキは天霊ビートか」
「{砲天使カノン}に注意だな」
セモハザが解説しているが、バトルに集中している少女二人には聞こえていない
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