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101番目の舶ィ語
第九話。千夜一夜夢物語C悪夢
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んなものを見せられたら冷静ではいられない。
俺は______もうすぐ死ぬのか。

「……おにい、ちゃん?」

と、そんなことを考えていた______その時だった。
理亜の隣の部屋。
昔は客間として使われていたその部屋から出てきたのは、パジャマ姿の俺のもう一人の妹、遠山金女(かなめ)だった。女優だった母親の遺伝子を受け継いでいるせいか、前世で最後に見た時よりも急成長していて、かなりの美人さんになっている。
最近成長著しいとある部分なんか特に。一之江やアリアが見たら絶望しそうな程だ。
理亜が買ってきた女物のパジャマを着ているがそのパジャマは、悪い夢でも見たのか、汗でびっしょりと湿っていた。汗で濡れたパジャマからは下着が透けて見えそうで……って、何考えてるんだ俺は??
雑念を振り解き、かなめをよく見れば、その顔色も青白く、目元にはクマが出来ていた。

「……どうしたの?」

「いや、どうしたの何も。お前こそどうしたんだ?
顔色悪いぞ」

「あはは、ちょっと寝付けなくて。大丈夫、横になれば平気だから。
私のことより……今はリアちゃんを見てあげて」

かなめが自分のことより、理亜の心配をしている、だと??
俺に異性が近寄るだけでかつて人殺しをしようとしていたあの(・・)かなめが!
______人は成長するものだな。
身体だけでなく、心も。
お兄ちゃん、嬉しいぞ。かなめよ。

「……なんか、凄く失礼な事を言われた気がする。非合理的!」

かなめにジト目をされてしまった。
と、そんなことをしていると。

「……兄さん?」

カチャ、と鍵が外される音が聞こえ、ドアが開かれる。
中からパジャマ姿の理亜が赤い目をして現れた。

「理亜、悲鳴が……」

と言いかけたところで、理亜は俺の体に抱きついてきた。

「り、理亜?」

ぎゅううううう、と背中に回された手が力強く俺を抱き締める。俺の胸に思いっきり顔を押し付けたまま、理亜はぐりぐりと頬を当てる。俺の感触を確かめるみたいに。

「兄さん……」

もう、絶対に離さない。
そういうかのように、力強く抱き締めてくる。
理亜がぎゅううう、と抱き締めるたびに彼女の感触が伝わってくるのだが。

「んもう、お兄ちゃん、デレデレし過ぎ……でも、しょうがないなぁ。今だけ貸してあげる。
それじゃ、私は寝るから。また、ね? お兄ちゃん」

かなめはチラッと理亜の顔を伺うように覗き込むと、自分の部屋に入っていった。
バタンと、部屋のドアが閉まり、廊下に残された俺と理亜。
泣きじゃくる妹のような女の子と二人きり。
この状況______どうしろと?

「兄さん……」

真っ赤な目で俺を見つめる理亜。
彼女の顔を見て。俺は『ああ、そ
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