機動戦艦ナデシコ
1266話
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ダだけじゃなくてテンカワまで」
ヤマダがそんな真似をするのは、俺への対抗心から予想していた。
ただ、まさかそれにテンカワが付き合うとは全く思っていなかった。
何だ、もしかしてヤマダが感染したのか?
だとすれば、感染力が強いヤマダとはやっぱりあまり関わりたくはない。
いや、それはともかくとして……
ナデシコの外の様子を映像スクリーンへと映し出す。
そこでは、何故か2機のエステバリスが海中に突っ込んでは飛び上がって、飛び上がっては海中へと突っ込むといった真似を幾度となくしていた。
更に、そんなエステバリスを襲っているのは、触手のように見える何か。
ぶっちゃけ、チューリップって母艦とかじゃなくて生体兵器なんじゃないか?
実際、母艦としての役割は既に放棄されているのか、チューリップからバッタやジョロといった無人兵器が出てくる様子はない。
いや、海でジョロを出しても意味はないだろうけど。
「……あ」
連合軍から発進した戦闘機とかは、触手の攻撃によりあっさりと叩き落とされる。
そして自分に向かってくるうざったい戦闘機を倒したチューリップが次に狙ったのは、連合軍の戦艦だった。
それを察知したのか戦艦は何とか逃げようとしているのだが、チューリップはまるで掃除機のように戦艦を吸引し……最も近くの戦艦を呑み込む。
呑み込んだのはいいけど、それでどうするんだ?
このまま戦艦を捕らえたまま逃げ出すのか?
まぁ、それはありかもしれないが……
『皆さん、お待たせしました! ブイ!』
唐突に艦長の姿が映像スクリーンに映し出される。
いるのは……へぇ。ナデシコのブリッジか。
今の混乱に紛れて戻ってきていたらしい。
「艦長、それで俺はどうすればいい?」
『出撃して下さい。荷物搬入口、開いて下さい!』
『はいはい。全く忙しいわねぇ』
ハルカの言葉と共に荷物搬入口が開き、ミロンガ改が出撃出来る用意がようやく調った。
『アクセルさん、目標は敵チューリップの撃破。それと出来ればさっきの戦艦の救助を』
「了解。アクセル・アルマー。ミロンガ改、出るぞ!」
その言葉と共に、ミロンガ改はナデシコから出撃するのだった。
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