暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1266話
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けど」
「そうかぁ? 何かいっつもテンカワの尻を追っかけてるイメージしかないけどな。くそっ、テンカワもテンカワだ。あんな美人の艦長と一緒に歩き回って、これ見よがしにみせつけやがって。許せねえ……」
「おい、矛盾してるぞ。まぁ、それはともかくとしてだ。このナデシコってのは有能な人材を集めてきてクルーにしたんだろ? なら、艦長だけが無能って事はないと思うぞ」
「……まぁ、そりゃあ確かに……」

 読んでいたグラビア雑誌を閉じて、改めてウリバタケは俺の方へと視線を向けてくる。

「ところで、お前さんの機体はミロンガ改って名前なんだよな? つまり改って事は改造されてるって意味だろ? そうなると、元々ベースになっている機体があるって事になると思うんだが……どんな機体なんだ?」
「お前、思い切り話が変わってるぞ」
「いいじゃねえかよ。未知の機体ってのは技術屋として、どうしても興味があるんだよ。な? な? 教えてくれよ」

 元の機体か。……さて、どうしたものか。
 そんな風に迷ったのは一瞬。
 そもそもの話、元々の機体……ミロンガの説明を軽くしたところで、構わないだろうという思いもある。
 勿論ODEシステムとか、その辺の説明は完全にアウトだろうが。

「この機体、見るからに華奢だけどベースになった機体もこんな風に防御力を犠牲にして運動性を高めているのか?」
「そうだな、それは否定しない。『当たらなければどうという事はない』ってのを地でいった機体だしな」

 俺としてはこのフォルムは嫌いじゃないんだけど。
 どことなく、SEED世界のMSでもあるジンに似ているような印象を受けるが。

「へぇ。そういう意味だと、ちょっとエステバリスとも似てるな」
「……似てるか?」
「ああ。敵の攻撃を防ぐんじゃなくて、回避を前提にしているところとかな。まぁ、それでもエステバリスはディストーションフィールドがあるから、そこまで防御力が弱いって訳じゃないけどよ。それでも機体が小型化した影響で、どうしても装甲とかは薄くなっちまうんだよ」
「ま、小型化して装甲が薄くなるのは当然だよな」

 ウリバタケの言葉に納得したように頷くと、その瞬間周囲にウリバタケの笑みが響き渡る。

「はっはっは。おいおい、それをお前が言うのかよ。そもそもミロンガ改の装甲はそのサイズの機体としちゃちょっと考えられな……」

 そんなウリバタケの言葉を遮るかのように、ヴィー、ヴィーという音がナデシコ艦内に響き渡る。
 敵か!?

『敵です』
「お、おう」

 まるで俺の内心を読み取ったかのようなタイミングで、コミュニケの映像スクリーンが起動する。
 そこに映し出されていたのは、ルリ。
 相変わらず冷静極まりない視線を俺の方へと向けてきている。

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