機動戦艦ナデシコ
1266話
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いや、キツイ女のキャリアウーマンという風に言えば、そっち関係の属性を持った奴にはご褒美って奴だろう。……多分。
そしてハルカは、正直グラビア雑誌に載っているモデルよりもスタイルはいい。
その上で外見だけではなく、知性も高いのだから。
「どうだ? 中々凄いだろ?」
「あー……うん、そうだな。まぁ、凄いと言えば凄いな」
ウリバタケが自信満々で出してきた手前、あっさりとそれを却下する訳にもいかずに雑誌を捲って読んでいく。
「それより、お前はここでこうしてていいのか? エステバリスの方はどうなったんだ?」
「あー、そっちはもう十分間に合ってるし、終わってる。ヤマダの奴がどうにかして自分も出撃しようとしているのを止める方が大変だよ」
「……ヤマダが?」
ウリバタケの言葉に、一旦グラビア雑誌を捲る手を止める。
そう言えば、通信で俺がこの艦の最高戦力だなんだって話題になった時、かなり激しく反発してたけど……それが理由か?
いや、まさかそこまで単純な訳が……と思いつつも、ヤマダの性格を考えれば完全に否定しきれないのが辛いところだ。
ああいう風に暑苦しい奴ってのは、見てて恥ずかしいんだよな。
少なくても、俺は自分自身がああいう奴と絡みたいとはあまり思わない。
相性が悪いんだろう。
「……そうだな。ヤマダが乗ってるのはエステバリスだし、もし出撃したら同じエステバリスのパイロットでもあるテンカワに任せよう」
「丸投げかよ」
俺の言葉に潜んだ意味を理解したのか、ウリバタケはどこからか取り出した別のグラビア雑誌を眺めながら呟く。
整備班を纏めてるんだろうに、今の状況でここにいても本当にいいのか?
いや、1人で暇していた俺としては全く構わないんだが。暇潰しの相手もいるし。
「丸投げってのはちょっと人聞きが悪いな。実際、エステバリスでミロンガ改と一緒に行動出来ると思うか?」
「無理だな」
一瞬も躊躇う様子もなく、あっさりと答える。
へぇ。てっきりエステバリスなら何とか、とか言うのかとばかり思ってたんだが。
ウリバタケの性格を考えれば、自分の開発した機体には結構な愛情を持っていてもおかしくないと思ったんだけどな。
もしかして、エステバリスはウリバタケが開発した訳じゃないのか?
ともあれ、ウリバタケの答えはミロンガ改とエステバリスの性能を正確に表していた。
そもそも、機体性能そのものが大きく違うのだ。
エステバリスが何機掛かりで掛かってきても、俺の操縦技能とミロンガ改の性能を考えれば負ける気が全くしない。
「だろ? ならエステバリスはエステバリス同士で組んで動いている方が、結局はナデシコの戦力的にはいい筈だ。ま、あの艦長ならその辺しっかりと考えてそうではある
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