1部分:第一章
[2/2]
[9]前 最初 [2]次話
とコーヒーを出しましょう」
「俺のお菓子とコーヒーはボルチモア一だ」
この自負もあった。それ故にだ。
彼は首を捻っていた。その客の言葉にだ。それで暫くの間あれこれと考えながら店をやっていた。しかしある休日のことだ。彼にエミーから電話があった。
「マスター、お話を聞いたんですけれど」
「デートの誘いならお断りだぜ」
クラークはまずは軽いジョークで電話の向こうのエミーに返した。
「俺にはもうハイスクールからのステディがいるからな」
「安心して下さい、私にはもうマイケル=ジャクソンがいますから」
エミーもエミーでこう返す。
「素敵な彼氏が」
「おい、マイケルが彼氏か」
「そうです。だからお誘いはしません」
「そうか。それで何でなんだよ」
「今日の電話ですよね」
「今日は店は休みだぜ」
こうエミーに返す。
「確認の電話かい?」
「いえ、面白い情報が入ってきまして」
「メールで送ればいいと思ったぜ、今」
「是非お話したくて」
それでだ。直接言ってきたというのだ。
「お電話させて頂きました」
「そうなのか。成程なあ」
「そうです。それでなんですけれど」
「ああ、面白い情報って何なんだ?」
「日本人がこの街でお菓子屋さんを開いたそうで」
「日本人?」
クラークは日本人と聞いてだ。電話の向こうで首を捻ってこう言った。
[9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ