第三百十一話
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第三百十一話 書いたものが
失敗を書いていってだった、亜美は。
その解決方法も考えてさらに書いていってだった、かなり綿密になったそのノートを見てそうして言ったのだった。
「いや、ほんまにな」
「はい、そうですね」
「失敗を書いていき」
セレニティとアルテミスも言う。
「考えていきますと」
「これが、ですね」
「失敗の解決方法も考えるようになり」
「それを書いていっていますので」
「さらにですね」
「いい感じになってますね」
「思わぬ展開や」
自分でもと言う亜美だった。
「うちにとっても」
「失敗を書いていきますと」
「それだけで終わらないですね」
「むしろそこからです」
「大きく動きましたね」
「そやな、こうして書いたものを頭に入れてや」
そしてというのだ。
「研究しながら読んでいってな」
「そうして実験をして」
「今度こそですね」
「塩造るで」
その錬金術でというのだ。
「ええな」
「はい、では」
「これよりです」
「実験をしましょう」
「再び」
「そうしよか、まだ失敗するかも知れんけど」
それでもというのだ。
「やるで」
「それは今すぐですか」
「今すぐにはじめられますか」
「いや、もう夜遅いさかい」
机の横の時計を見れば九時半だ、小学生にとっては遅い時間だからというのだ。
「もう寝るわ」
「では明日ですね」
「明日にですね」
「実験すんで」
こう言ってだった、この日は。
亜美はノートを閉じて収めてからだ、使い魔達に言った。
「ほな寝るで」
「では」
「これより
使い魔達も応えてだった、そのうえでじっくりと寝るのだった。そして次の日にいよいよ実験を再開するのだった。
第三百十一話 完
2016・2・3
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