4部分:第四章
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低の下種のな」
「しかも自分のことしか考えてないってのばかりだったからな」
「特に最初のと次のな」
「無責任っていうか責任把握能力すら怪しい連中だったからな」
禁治産者と認定されないのが不思議な程の輩共がマスコミの偏向報道とそれに騙された者達によって政権に就いた。衆愚政治とはどういうものかを見事に教科書通りにやってしまったのが我が国なのだ。
そうした輩共とは流石にだ。実里は違っていた。
「連中とは全然違うからな」
「確かにあれでも性格はよくてな」
「才能はあるからな」
「しかも美人だ」
とにかくそうしたところは問題がなかった。
「じゃあいいか?」
「そうだな。ファンサービスもしっかりしてくれるしな」
「穏やかだし」
天然であるがそれもその通りだった。
「怒ったところ見た人いないっていうぜ」
「スタッフからの評判もいいしな」
「じゃあいいよな」
あらためてだ。彼女はファン達に受け入れられたのだった。かくしてだ。
実里は女優として、タレントしての階段を順調に昇っていった。それと共にその中身も知られていった。役と演じる者が一緒とは限らない。
中の人 完
2011・10・30
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