29.人の過去は気にしない。自分の過去の方が気になるから…
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<死の火山>
アンディーSIDE
案の定彼らはスイスイ進んで行く!
モンスターとの戦闘を物ともせず。
僕の存在には気付かず。
狙い通りだ!
しかし不測の事態というのは訪れる。
スライムナイトが唱えたイオラにより殆どのモンスターが吹き飛ばされた。
その中の1匹が、僕のすぐ側に吹き飛ばされ落ちた!
そのボロボロにやられたホースデビルは、まだ息があった。
そして僕と目が合うと、怒り狂って襲ってくる!
「僕じゃありません!僕攻撃してません!僕を攻撃しないで!!」
言ったって聞く訳ない!
僕は転げ回り、這いずり回り、攻撃をかわす。
この原因を作った彼らを見ると…もう、いなーい!!
僕ピンチですよね!
僕ピンチなんですよね!
どうすればいいんですか!?どうすれば切り抜けられますか!?
…落ち着こう!…冷静に!…パニクッたら負けだ!
よく見るとホースデビルは先程の攻撃でかなりのダメージを受けている。
そうだ!こいつは弱っている!
僕は腰から出立前に大枚を叩いて買った、モーニングスター(3000G)を取り出す。
フッ…冷静になればこんなヤツ何て事はない。
僕は距離を詰め、モーニングスター(3000G)を振り下ろす!
(スカ)
ひらりと避けられました。
(ドスン!)
次の瞬間、腹部にものすごい衝撃が走る!
僕の胴回り程ある、ホースデビルの足が僕の腹部を蹴り上げる!
数メートル吹き飛ばされ、岩壁に叩きつけられ大量の血を吐き出す。
冷静に考えて………絶対にムリ!勝てません!
僕、スライムにも勝った事無いんです!
ホースデビルは少しずつ躙り寄ってくる。
僕はモーニングスター(3000G)を投げ付けた。
(スカ)
あっさり避けられる。
しかし構わない。
僕はホースデビルに背を向け、死に物狂いで逃げ出した!
走る!走る!走る!兎に角ヤツから、逃げる!逃げる!逃げる!
しかしこのダンジョンの熱気のせいか、先程の腹部への一撃のせいか息が出来ない!
苦しい!でも、走る!逃げる!
口の中に鉄の味がする!でも、ひたすら走る!ひたすら逃げる!
何処をどう走ったのか、どうやってここまで来たのか分からない。
僕は眼下に溶岩が広がる崖っぷちに立っていた。
後ろを振り向くと…まだ、ヤツがいる!!
彼、しつこすぎませんか!?
僕には心に決めた女性がいるので、諦めてほしいんですが!?
僕は肩で息をし、苦しくて声も出ない。
ホースデビルは僕に近づき、拳を振り下ろす!
恐怖のあまり反射的に後ろへ避けた!
だが、後ろには地面も壁も無い…崖になっている。
僕は崖から転落していく…薄れ行く意識の中で、僕はフローラの事を考える。
フローラ…僕には…君しか…
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「うぎ
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