第11話 誘い
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たぶん、罪悪感から酷い表情をしていたと思う
でも言ってしまった。
取り返せない言葉を並べてしまった。
佐天を含めた四人は、ある公園に入り、佐天の持っていたレベルアッパーで能力の底上げをして、自分の能力の確認をしていた。
佐天の手に触れた部分は急激に温度が下がり、触れたところを中心に放射状に氷が発生していく。
「の、能力だ」
佐天がベンチに張った氷を信じられないものでも見るように震えながら歓喜した。
「すごい、ルイコは氷使い(アイスマスター)か……すごいな」
他の友人は、念力でモノを持ち上げ、自分の能力やレベルアッパーの凄さを再認識する。
御坂や白井の能力者に比べれば、些細な氷が張れるくらいの力だ。しかし、本人にとっては大きな一歩である。
少し意識を傾けるだけで自分の周囲が冷たくなる。
空気中の水分が冷やされて、氷の小さな粒が数個できる。
一粒、空へと投げた。
興奮と感動で頭は冷静でなくなった。
使えばどうなるのか考えなかった。
想像しなかった。
今、この時だけでも実感が欲しく、楽しみたかった。
ありがとう
これで君の中に入れるよ
友達まで紹介してくれるなんて、君は良い人なんだね
お礼に、もう悩む必要はなくなるからね
後悔しても遅いよ
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