最終話
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にサイバー空間へ去っていった。
「頑張って」
「私達、サイバー空間でずっとずっとハルピュイア達を見守ってるからね!!」
エックスとルインはゼロの方に視線を遣ると、ゆっくりとサイバー空間へと帰っていった。
それを見つめていたハルピュイアの背中をレヴィアタンが力一杯叩く。
「っ!な、何をする!!」
「何、湿っぽい顔してんのよキザ坊や。何も永遠の別れって訳じゃないでしょ?心配性なエックス様…もうこの呼び方じゃない方がいいわね…お父さんとお母さんのことだから時々この世界の様子を見に来るだろうし、私達だっていつか死んでサイバー空間に行くことになるんだから、その時はお父さんとお母さんに思いっきり甘えなさいよキ・ザ・ぼ・う・や」
「でもよ、本格的にエックス様…じゃねえや、親父…は何か違うな…父さんとお袋に会うのには死ななきゃいけないってのがどーもな…」
頭を掻きながら言うファーブニルの言葉に、ハルピュイアとレヴィアタンが苦笑する。
「そろそろ行くぞ、予定より大分遅れた」
「ええ」
「おう」
ハルピュイア、レヴィアタン、ファーブニルはそのまま人間の集落を後にした。
そしてハルピュイア達が去っていくのを見たアリアはゼロに尋ねる。
「それで?ゼロ君はこれからどうするの?」
「しばらくはゆっくり過ごすのも悪くない。時折、この世界の様子を見に来ようと考えている。サイバーエルフの力さえ酷使しなければ、普通のサイバーエルフくらいには生きていられるはずだ」
「そっかあ、じゃあ…次にゼロ君が来る時まで、もっと集落を豊かにして、人間とレプリロイドを共存を進めないといけないね」
「ええ、ゼロ。サイバー空間で見ていて。みんなを絶対に幸せにしてみせるわ、人間とレプリロイドが手を取り合えるような、平和な世界を見せてあげる。」
「ああ…」
「それと…」
「?」
疑問符を浮かべるゼロに、シエルは赤面しながら俯いて、少しの間を置いて口を開く。
「時々でもいいから、私にも会いに来てくれない?そして…その…デ、デートとか……」
「ワオッ!!?シエルちゃん積極的ぃ!!まあ、でもゼロ君はニブいから多少積極的じゃないとね」
アリアの言う通り、ゼロの場合は積極的に行動しないと分かってもらえない。
叶わない恋なら、このまま仲間のままでいいと思わないわけでもないが、しかし弱気になっていては何にもならない。
可能性があるなら、諦めずそれに賭けるべきだ。
いつだって自分はそうだった。
「…………そろそろサイバー空間に戻らせてもらう」
「は?ゼロ君、返事は?」
シエルの言葉に返事をしないままサイバー空間に戻ろうとするゼロに唖然となるアリア。
や
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