最終話
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」
「ああ、本当だ。アリアさんなんて化粧してるよ」
「これでも、見た目には気を遣ってるんだよ、それにしてもお帰り。」
腰に手を当てながら微笑むと、帰ってきたゼロ達に言うアリア。
「はい、ただいま戻りました」
「シエル…約束は果たしたぞ…」
「ええ…お帰りなさい…ゼロ。」
涙を流しながらも微笑むシエルはとても美しかった。
しばらくシエル達と会話をした後、ルインとエックスはハルピュイア達の元に向かう。
「すまない、久しぶりだからつい話しこんでしまったよ」
「いや、別に謝らなくてもいいんだぜエックス様?」
「ええ、別に気にしてませんわ。それにしてもお母さん、その格好は…」
ルインの姿を改めて見るレヴィアタン。
今のルインは見慣れたアーマーではなく、エックスが着ているローブの色違いを着ていたのだ。
「えへへ…エックスの着ていたローブをイメージしてみたんだよ。似合うかな?」
「ええ、勿論似合うわよお母さん。エックス様とのお揃い」
ルインとレヴィアタンが会話に華を咲かせる中、エックスはハルピュイアと会話をしていた。
「ハルピュイア。僕達はボディを失い、この世界に英雄と呼ばれる存在はいなくなった。今の僕達はただのサイバーエルフ。そして、かつての理想郷、ネオ・アルカディアも無くなった。これからは君達が新しい世界を築いていくんだ」
「はい、それではエックス様、母上。我々はこれで」
「うん、気をつけてね。私もエックスも君達の傍にいてあげられないけれど…」
「いいえ、例え住むべき世界が違おうとも、俺達の心はあなた方の傍にいます」
これからハルピュイア、レヴィアタン、ファーブニルの三人はエックスの意志を継いで、人間とレプリロイドを守るために旅に出るのだ。
レプリロイドが存在する限り、イレギュラーは必ず発生するから。
「ハルピュイア…うん、そうだね」
「ファントム、彼らに何か言うことはないかい?」
エックスが後ろを振り向くと、そこには確かにファントムの姿があった。
「ファントム……」
「久しいなハルピュイア…」
「ああ、エリアX以来だな」
久しぶりの再会のためか、普段は無表情であるファントムの口元に笑みが浮かんでいる。
「ハルピュイア、レヴィアタン、ファーブニル。お主らにはエックス様と母上の加護がある。そして拙者もお主らのことを見守っておるぞ」
「ファントム…」
「へっ…」
笑みを浮かべるレヴィアタンとファーブニル。
息子達の穏やかな会話にルインとエックスも穏やかな表情だ。
「拙者はお主らと共に同じ時間を過ごし、戦えたことを誇りに思う」
それだけを言うと、ファントムは静か
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