新部隊-ウルティメイトフォースゼロ-
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「以上が、今回の事件の報告となります」
任務は無事終了、アニエスとミシェルからの報告を、城の執務室にてアンリエッタは聞いた。そこには二人だけでなく、サイト・ルイズ・キュルケ・タバサ・モンモランシー・ギーシュ・レイナール・マリコルヌも呼び出されていた。
同伴者の中でも特にギーシュは二度も憧れの女王と対面することになったことに喜びを感じたが、すぐにモンモランシーから尻を抓られてしまったのは余談である。
「なんて恐ろしいことを…異星の侵略者とはここまで恐ろしい存在なのですね…」
アニエスは、事件の直後にサイトから聞いた話を女王にまとめて報告した。サイトがアニエスに伝えたこと、それはボーグ星人の商売取引相手に、この国の貴族が含まれているということ、星人の正体を知りながら星人画商品として取り扱っている人間を買い取っているということ、商品として扱われていたのはボーグ星人によって洗脳された魔法学院の生徒だということだ。
星人はメイジの精神力の強さを計測し、高い値を持つ者は星人の生体実験対象およびサイボーグ戦士として、低ければ買い取った相手のいかなる命令を逆らうことなく聞き入れる人形に変えてしまうことも当然伝えた。
「人間を奴隷か洗脳兵士へ変える…!?」
レイナールはそこまで報告を聞いた際、真っ先に話の内容を理解し青ざめる。自分たちがもし同じような目にあっていたと思うと、理解した分だけぞっとした。
「ですが、これは敵の恐ろしさのほんの一端に過ぎないのですね。これからの戦いは熾烈なものと化していくことは間違いありません。これから新たな、国を守る戦士たちの部隊を編成する上で必要となる候補者を救出できたのは、皆のおかげです。改めて御礼を言わせてください。本当にありがとう」
「いえ、俺は…これといって特に大きなことはできませんでした。結局ウルトラマンに助けられちゃったし」
サイトは遠慮しがちに首を横に振った。星人の罠に引っかかって地下に閉じ込められたとき、みんなに諦めてほしくないと願うあまり、とにかく最後までウルトラの力に頼らずに体を張る姿を見せてみんなを奮い立たせたのだが、結果的にゼロの助けがなければ無事ですまなかった。
「何を言うんだサイト!君がいなければ、僕は諦めてあの屋敷の地面の下で自ら生き埋めになるところだったんだぞ。そうだろ、マリコルヌ、レイナールよ!」
「あ、ああ…」
「うん…」
「どうしたんだ二人とも、まさか助けられたというのにサイトに礼の一つもないのかい?」
「い、いや…感謝していないわけではないんだ。ただ…」
ギーシュは遠慮なく感謝の念を受け止めてほしいという一方、レイナールとマリコルヌは少し気まずい様子だ。ギーシュと違って、二人はサイトとはそんなに親しいわけでもないしまともに話したことがあるわけではない。ギーシュとの決闘の話も聞
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