新部隊-ウルティメイトフォースゼロ-
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ろ怒りさえも沸く二人からの申し出に彼女は怒りを疑惑が募る。
「ルイズ。まずは私から話をさせて頂戴」
ルイズの不服を察し、アンリエッタが二人に事情の説明を求めた。
「何か理由があるのでしょうか?」
「それについては、私たちの口からは申し上げることはできません。少なくともトリステインに迷惑をかけることではありませんが、もし陛下の新設した組織に私たちも加わるとなると、私たち自身の事情に関わることに弊害を及ぼす可能性があります。そうなれば、正規のメンバーであるギーシュたちにかえって迷惑が掛かってしまいます」
ルイズはもちろん、アンリエッタにも話せない事情…それは紛れもなくタバサの家庭の事情のことだった。心を病んでしまった愛する母のために孤独に戦おうとしている元王族のかわいそうな友人。怪獣という驚異を相手に、いくらトライアングルクラスの自分たちでもさすがに敵わない相手だし、タバサのことが無視できない。ならば、力になれることが確実であるタバサに力を貸す方が現実的とキュルケは考えた。
何よりタバサもそれについては同様だ。確かに怪獣という驚異は自分とて、見過ごすのは心苦しくはある。でも、自分には何よりも守らなければならない肉親がいるのだから、たとえアンリエッタからの申し出といえどそれを素直に受け取ることは許されなかった。
「わかりました。では、ミス・ツェルプストーとミス・タバサのこのお話は保留ということにいたしましょう。お二人への申し出の件は、お二人のご都合が合ってから、ということでよろしいでしょうか?」
「ええ、それで構いません。女王陛下の寛大なお心遣いに深く感謝いたしますわ」
「…ありがとうございます」
自分たちの頼みを快く聞き入れてくれたことに、キュルケとタバサはともに感謝の言葉を述べた。ルイズは正直タバサはともかく、キュルケが本当にそう思っているのか疑惑していたが、女王の御前で個人的な主観でものを言いすぎるのはよろしくないので、何も言わないでおいた。
ん?とサイトはあることに気付く。
「そういやお姫様…じゃなかった陛下、グレンはその新設部隊に加わらないんですか?」
グレン…またの名を炎の用心棒グレンファイヤー。彼は、変身前はもちろん、それを成したしたときの力はウルトラマン一人分にも匹敵する力を持ち合わせている。部隊入りさせるにはちょうど良い人材だ。
「一応部隊へのお誘いを入れてみましたが、実は彼からも断られました。部隊に入ることで、自分が思うままに空を飛べなくなるのが嫌だし、『あいつのことも気になるから…』だそうです」
しかし、アンリエッタは首を横に振った。もとは空賊だったのだから、他にも女王直属の部隊に入ることで自由が束縛されるのを嫌ったのだろう。それに、彼は今でもラグドリアン湖の湖畔に留まり続け、ウェールズ皇太子の眠りを守り続けてい
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