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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
任務-ミッション-part5/ゼロVSボーグ星人
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人に向けて口を開いた。
「俺は、この世界で守るべきものを見つけた。そいつらには可能性があるんだ。無限の可能性を持った奴らを。俺は…その可能性がゼロじゃないことに懸けてんだ。
だがお前ら侵略者は、自分の強さにおぼれて他人の未来をつぶし、過ちを犯した。その点じゃ、お前が見下している貴族となんら変わらねぇ。だからお前の先輩は親父たちに負けたんだ」
「だ、黙れえええええ!!」
イタチの最後っ屁というべきか、ボーグ星人が顔の甲冑から光線を放つ。それと同時に、ゼロもとどめの必殺光線を放った。
〈ワイドゼロショット!〉
「デュワ!!」
「ぐああああああああああああああああああ!!!」
回復したエネルギーで力が十分すぎるほどの満ちていたゼロの光線はボーグ星人の光線をあっさりと押し返し、星人の体を貫き、粉々に粉砕した。
(…よし…)
戦いに勝った。人質のことも、レオのおかげで心配はない。
しかし、ゼロの頭の中にデルフの警告が聞こえてきた。
『相棒、安心するのはまだ早いぜ。娘っ子たちのほうからとてつもねぇ気配を感じる!』
それを聞いてゼロはしまった、そうだ!と勝利の余韻を打ち消した。思い出せば、自分の敵はボーグ星人だけじゃない。
まだゴドラ星人が残っていたではないか。
「ルイズ!」
こうしちゃいられない。ゼロは直ちにルイズたちの下へ急いだ。
デルフは結構急な事体が起きたとき、その気配を強く感じる。

…が、急いだ先で驚くべき光景を目の当たりにする。

「な…!?」
ルイズたちは確かに無事であった。しかしそれ以上にゼロの気を引いたものは、ゼロにとっても予想外のものだった。
「ぐあ、あ…!!」
屋敷の付近の草原地帯。そこで見たものは…


ゴドラ星人が、突如表れたゴモラの鼻の角に腹を貫かれた姿だった。


「キシャアアアアアアアアア!!」
「ぐぎゃあああああああああああああ!!!!」
ゴモラが吠えると同時に、ゴドラ星人の体が灼熱のような強い光の中に包まれる。ゴモラが顔を押し上げると同時に、ゴドラ星人は中に投げ飛ばされ、木っ端微塵に砕け散り、空の藻屑と化した。
まさかこんなときに新手が…それも怪獣、ゴモラが現れるなんて。ゼロはゴモラに向けて身構える。ゴモラもゼロの存在に気づいたのか彼の方を見やる。
しかし、これといってゴモラはゼロに敵意を向けなかった。それどころか、小さくなって光のカードとなり、地上の方へと向かっていく。
その先は…。

一人の若い男の手に握られた、角のような飾りが施された機器だった。

(あいつは!?)
その男は、ゼロを見ると、彼に向けてふっと笑みを見せた。月の光を利用し、その端正な顔に埋め込まれたオッドアイを見せ付けながら。

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