任務-ミッション-part5/ゼロVSボーグ星人
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は膝を着くのもやっとで、立ち上がれるだけのエネルギーさえ失っていた。
「これで…チェックメイトだ!」
ゼロが頭上を見上げ、ボーグ星人がとどめの一撃を与えようとしたときだった。
ガシッ!!
なんとゼロは、ボーグ星人の振りかざしてきた右腕を真っ向から掴み取った。しかも彼はそのまま、さっきと打って変わってボーグ星人を殴り飛ばしたのだ。
「き、貴様…正気か!ここで俺に抵抗するということは…人質の命を無視するということだぞ!」
予想しない彼の抵抗に、ボーグ星人は動揺を隠せなかった。
「…ウルトラサインだよ」
「何!?」
「ウルトラサインで連絡が来たのさ。『人質は無事確保、爆弾も解除した。遠慮なく戦え』ってな」
そうゼロが星人に言ったとき、空には光の国の住人だけが目視し理解できる光の文字『ウルトラサイン』が輝いていた。
それは、ゼロがボーグ星人と戦っている間のことだった…。
星人の円盤はハルケギニアの上空から、宇宙空間まで飛んで行き、もはや誰の手にも届かない場所へ向かうところだった。
しかし、そこへハルケギニアの地上から、一筋の赤い光が飛んでいた。それは円盤の前に飛来し、宇宙へまっすぐ向かっていくはずだった円盤を押し戻していく。
やがて円盤はハルケギニア大陸の、それもトリスタニアと魔法学院の間を繋ぐ道の上に下ろされた。
「これでよし…」
ボーグ星人の円盤をとらえ、地上に戻し、人質を救ったのは…。
ゼロの師、ウルトラマンレオだったのだ。
「これで遠慮はいらん、ゼロ、お前の力を見せてこい」
レオは、人質を確保したという内容のウルトラサインを飛ばし、同時に自身のカラータイマーからエネルギーの塊を形成する。それと引き換えに自分のカラータイマーが点滅を開始し始めたが、構わずそのエネルギーの塊を飛ばした。
その一筋の光は、ゼロのカラータイマーに吸い込まれる。瞬間、エネルギー切れだったはずのゼロのカラータイマーが、再び青く輝きだした。
「ありがとな、レオ…またあんたに助けられたぜ」
ゼロは陰で支えてくれていた自分の師に感謝の言葉を述べた。
「なに、、レオだとぉ!!?」
レオの名前を聞いて、ボーグ星人はこれまでにないほどの驚愕を露にした。その様子にゼロは呆れた様子を見せる。
「んだよ、お前…レオがこの星に来ていたのに気づかなかったのか?レオがこの星に来ていたことを知らなかったこと、メイジの生態にやたら知りたがっていたことと照らし合わせて考えると…お前、この星に来たのはつい最近…それも一月かその程度みたいだな」
「ぐ、ぐぬぉ…!!」
人質という最強の盾を失った今、もはやボーグ星人に遠慮する必要はない。
「ボーグ星人、最後に言っておいてやる」
再びL字型に両腕を組みながら、ゼロは星
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